手痛い敗戦にも前を向くラファエル・シルバ「言うなれば学校のようなものさ」

2017年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕たちに欠けていたのは、集中力だ」

R・シルバ(8番)も不発に終わり、世界4強入りを逃した浦和。火曜日の5位決定戦に照準を合わせる。(C)Getty Images

 UAE王者のアル・ジャジーラに痛恨の一撃を見舞われ、クラブワールドカップ準々決勝で涙を呑んだ浦和レッズ。開催地アビダビの地元紙『The National』がその戦評と、エースであるブラジル人FWラファエル・シルバの試合後の声を伝えている。
 
 同紙は「圧倒的なボールポゼッションでレッズがアル・ジャジーラを押し込み、ゲームのおよそ3分の2の時間でボールを支配。枠内シュートも4本多く放った。それでも勝てなかった」と評し、「残り2分の状況でのラファエル・シルバのシュートがポストに嫌われ、すべてが終わった」と書き綴った。
 
 アジア・チャンピオンズリーグ決勝でアラブ最強と謳われたアル・ヒラル(サウジアラビア)を破った怒涛の勢いと質の高い組織力が影を潜め、とりわけ好調を維持していたラファエル・シルバのパフォーマンスが「パッとしなかった」と論じている。
 
 いったいアジア王者になにが起こったのか。同紙がラファエル・シルバを直撃している。
 
「僕たちは自分たちの実力に自信を持っていたし、勝利を信じていたが、残念な結果に終わってしまった。この大会に出場しているのはすべてチャンピオンチーム。当然、アル・ジャジーラを過小評価していなかったし、難しい試合になると覚悟もしていた。僕たちに欠けていたのは、集中力だ」
 
 とはいえ、大会がまだ続く。火曜日に浦和は、ウィダード・カサブランカ(モロッコ)との5位決定戦を戦う。ふたたびチームの結束を高め、5位の座をかならず奪取すると誓った。
 
「もう1試合残されている。言うなれば学校のようなものだ。こうした敗北から学び、次なる戦いへの糧にしなければならない。僕たちは勝者ではないけれども、そんなのは問題じゃない。前を向いて戦わなければならないんだ」
 
 浦和レッズにとって2017年シーズンは、まさに波乱万丈の1年だった。そのラストを飾るウィダード戦。持ち前の攻守両面での連動性を復活させ、勝利で飾れるか。アジア王者の意地を示したいところだ。
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