「攻めあぐねるレッズが手痛い一発に沈む」FIFA公式がアジア王者の敗北を詳報

2017年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「UAE王者の組織化された堅牢をこじ開けられなかった」

2度のビッグチャンスを決め切れなかった浦和。R・マドリーとの対戦は実現しなかった。(C)Getty Images

 圧倒的にボールを支配した浦和レッズだったが、最後の詰めが甘かった。現地時間12月9日、UAEで開催中のクラブワールドカップ。アジア王者はUAEリーグ覇者のアル・ジャジラーの挑戦を受け、0-1の苦杯を舐めた。
 
 FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイトがこの準々決勝をレポート。「アル・ジャジーラが浦和を交わして準決勝へ抜け出す」と題し、"下剋上"を詳報した。
 
「序盤からポゼッションで上回る浦和が主導権を握り、アル・ジャジーラが守勢に回る展開。じわじわと敵を追い詰めたアジア王者は28分、ユウキ・ムトウの右サイドからのクロスを中央でシンゾウ・コウロキが合わせるビッグチャンス。だがこの絶好機で決め切れず、ゲームを難しくしてしまった」
 
 そして52分、アル・ジャジーラが均衡を破る。同サイトは「攻めあぐねるレッズは手痛い一発に沈んだ。モハメド・アイードのヘッドは(GKの)シュウサク・ニシカワに防がれたものの、ロマリーニョの圧巻のパスに抜け出したアリ・マブフートがニシカワとの1対1を制した。UAE代表は落ち着いて股の間を抜いたのだ」と描写した。
 
 浦和はその後も猛攻を仕掛けてアル・ジャジーラのゴールに迫ったが、「ファイナルサードを突破するには至らない。アル・ジャジーラの組織化された堅牢をこじ開けられなかった」。堀孝史監督は、「積極果敢にサイコロを振る」。人海戦術でホームチームを揺さぶり続けるも1点は遠く、後半アディショナルタイムにラファエル・シルバが放ったショットがポストに嫌われ、無念のタイムアップを迎えた。
 
 アル・ジャジーラは12月13日に準決勝でレアル・マドリーと対戦。浦和はその前日に、ウィダード・カサブランカ(モロッコ)と5位決定戦を戦う。
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