R・マドリーの首脳陣が1月の補強を決断。サポーターの9割近くはFWの獲得を希望

2017年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

会長とGMによる2時間半にわたる会議で決定。

A・ビルバオ戦でもシュートミスを繰り返したC・ロナウド。勝ちきれないチームに、首脳陣の我慢も限界に達したようだ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は先日、「冬のマーケットで現有戦力の放出はない」としたうえで、補強については「どんなこともあり得る」と、あらゆる可能性があることを示唆した。

 スペイン紙『Marca』は現地時間12月4日、R・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長とホセ・アンヘル・サンチェスGMが2時間半にわたる会議を開き、1月の移籍市場で新たに選手を獲得することを決めたと報じている。

 2日のリーガ・エスパニョーラ第14節で、アスレティック・ビルバオと0-0で引き分けたR・マドリー。同日13時キックオフの試合で首位のバルサがセルタと引き分けたものの、このチャンスを生かせず、勝点8差を縮めることに失敗したジネディーヌ・ジダン監督とチームは、ふたたび批判にさらされている。

『Marca』紙によると、R・マドリーの上層部は、主力の負傷と、(有能な若手をかき集めた)今夏の補強方針が、現在の不振の主な要因であると分析しているようで、1月のマーケットで補強を断行することを決めたという。

 冬の補強は、夏に比べて移籍金が高騰する傾向があるうえ、アントニオ・カッサーノ(2006年)やエマヌエル・アデバヨール(2011年)、ルーカス・シウバ(2015年)など、R・マドリーが1月に獲得したものの成功しなかった補強の例は少なくないと、『Marca』紙は指摘する。

 それでもR・マドリーは、リスクを負って補強に打って出るという。

 候補に挙がるのは、アスレティック・ビルバオの若き守護神ケパ・アリサバラガや、インテル・ミラノのFWマウロ・イカルディ、RBライプツィヒ所属の点取り屋ティモ・ヴェルナーといったところ。加えて、センターバックの人数を増やす可能性もあると言われている。

 マドリディスタ(R・マドリーのサポーター)の多くも、1月の補強の必要性を強く感じているようだ。『Marca』紙のアンケートによると、6万5000人近いユーザーのうち、「冬のマーケットで補強すべき」と回答した人は86%に上り、そのうち88%が補強すべきポジションは「FW」と答えている(GKは7%、CBは5%)。

 R・マドリーはサポーターの願いをかなえ、後半戦での巻き返しにつなげることができるのだろうか。引き続きその動向に注目したい。
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