ウニオンが監督のクビ切りを断行! 恩師解任で内田篤人の今後はどうなる?

2017年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

解任されたケラーは不満を語る「この通知は理解できない」。

昨シーズンからウニオンを指揮してきたケラー(左)。その突然の解任は内田(右)の去就にも影響を及ぼすかもしれない。 (C) Getty Images

 現地時間12月4日、ドイツ・ブンデスリーガ2のウニオン・ベルリンは、イェンス・ケラー監督とヘンリク・ぺデルセン助監督を解任し、昨年2月から4か月に渡ってトップチームを指揮し、今夏からはU-19チームを指揮していたアンドレ・ホフシュナイダーを監督に昇格させ、2019年6月までの契約を締結させたことを発表した。
 
 ウニオンの公式サイトによると、スポーツディレクターのルッツ・ムナック氏は、「我々には決断が必要だったから、厳しいが監督を切ることにした。ここ数週間のプレースタイルは、我々が夏に設定した要求を満たすものではなく、チームも自信を失いかけていた。だから、即座に行動することを決めた」と声明を出した。
 
 昨シーズンに契約を結んだケラーの指揮の下、ウニオンは今シーズン、7勝5分け4敗で4位につけていたが、ここ3試合は勝ち星から見放され、さらに9失点と低調なパフォーマンスに終始。クラブの上層部はそうした状況を打破すべく早々に決断を下した格好だ。
 
 しかし、当のケラーは突然の解雇に不満をこぼしている。ドイツ・メディア『SPIEGEL』が、ドイツ人指揮官の無念の胸中を伝えている。
 
「私はショックを受けているし、この通知を理解できずにいる。なぜなら、先週に新しい契約について話し合ったばかりだったからだ……」
 
 このドイツ人監督の解任を受けて気になるのは、今夏にケラーに呼び寄せられる形で、ウニオンに加わった内田篤人の動向だ。
 
 7年在籍したシャルケを離れ、今シーズンからウニオンへ加わった内田だが、10月初旬に負った左足の肉離れの影響もあり、国内リーグ戦の出場はわずか2試合に留まり、ここ6試合はベンチ外の日々を送っている。
 
 シャルケ時代にもケラーに薫陶を受けていた内田だけに、絶大な信頼を寄せてくれていた指揮官の交代は、彼のキャリアに影響を及ぼす可能性が高い。
 
 内田はすでに肉離れからは回復しているものの、ホフシュナイダー新監督の意向次第では、今後も厳しい待遇が待っているかもしれない。
 
 はたして、日本を代表するベテランサイドバック、"ウッシー"は、新監督の信頼を勝ち取ることができるのか。賢明なアピールに期待したい。
 
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