米スポーツメディアが岡崎慎司の苦境をレポート!「忘れられた男」「ピュエルの下では先発は厳しい」

2017年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピュエルが新戦術を用いたことで…。

賢明なアピールを続けているものの、ベンチを温める日々を送っている岡崎。今後、ピュエルの考えを変えるほどの活躍ができるだろうか? (C) Getty Images

 岡崎慎司は、レスター・シティで忘れられた存在になりつつあるのかもしれない。アメリカのスポーツ専門メディア『FANSIDED』が、日本代表FWのクラブでの立ち位置について言及している。
 
 岡崎のレスターに対するこれまでの貢献は、もはや説明不要だろう。2015年の夏に加入し、1年目からレギュラーとして活躍すると、クラブに史上初のプレミアリーグタイトルをもたらした。
 
 その岡崎のチーム内での存在感がここにきて薄まってきている。
 
 今シーズンは開幕後の2か月で4ゴールと好スタートを切った岡崎だったが、10月18日にクレイグ・シェイクスピア前監督が解任され、クロード・ピュエル新監督が就任すると、6試合のうち2試合でしか先発機会を与えられず……。一方でレスターはその間に順位を9位にまで浮上させている。
 
「シンジ・オカザキは忘れられた男」と見出しを打った『FANSIDED』は、こうした状況をふまえたうえで、日本代表ストライカーの現状に厳しい評価を下している。
 
 同メディアは、「オカザキは疲れ知らずのプレースタイルで、チームに自分が不可欠であることを幾度も証明してきた」と、その献身性を称えたうえで、攻撃陣にこれまでとは異なったアイデアを求めるピュエル政権下で、「これまでほど求められていない」と説明している。
 
「ピュエルは、ジェイミー・ヴァーディーの後ろにオカザキとは別タイプのアタッカーを起用することを好んでいる。ゆえに彼が指揮した450分間のうち、オカザキは163分しかプレーできていない。そして、フランス人指揮官は2列目の右にリャド・マハレズ、中央にマーク・オルブライトン、左にデマレイ・グレイを配置する4-2-3-1を導入している」
 
 では、今後、フランス人指揮官が岡崎を積極的に起用することはあるのか? 同メディアの見立てはこうだ。
 
「ピュエルがセカンドストライカーよりも中盤に5人を並べたいと考えている以上、オカザキが先発に名を連ねることは難しいだろう。それから彼はケレチ・イヘアナチョやイスラム・スリマニらに比べ、同点の場面やビハインドの状況で起用するのは効果的ではない」
 
 厳しく岡崎の現状についてレポートした『FANSIDED』は、それでも最後に「オカザキは、先発したトッテナム戦(プレミア14節)のようにアピールできればチャンスは巡ってくるかもしれない」と書き綴った。
 
 来夏に迫るロシア・ワールドカップのメンバー入りを目指す岡崎。その夢を叶えるためには、今以上のアピールが求められるが、ピュエルの信頼を勝ち得ることはできるだろうか。
 
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