引き分けで涙を飲んだ福岡…井原監督は「最後のところがまだまだ」と得点力不足を嘆く

2017年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

堅守は機能したが、攻撃面の課題は解消されず。

1点が奪えずにJ1昇格を逃した福岡。ウェリントンも涙をこらえきれなかった。写真●山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1昇格プレーオフ決勝]名古屋0-0福岡/12月3日/豊田ス
 
 J1昇格プレーオフは0-0の引き分けに終わり、大会規定(引き分けの場合、リーグ戦上位チームが勝利)によって名古屋がJ1昇格。福岡は悔し涙を飲んだ。
 
 試合後の会見で「90分間走り切ってくれた」と選手を讃えた井原正巳監督は、「どこからでもゴールを狙える名古屋に対し、前からプレッシャーをかけてゴールにつなげるところがどこまでできるかだった」とゲームプランを明かし、続けて「ゲームを決定付ける得点、チャンスをモノにできる力、チャンスを多く作るところを含めて、最後のところがまだまだ」と無得点に終わった攻撃面に課題があると語った。
 
 名古屋相手の決勝でもチームのベースである堅守は機能したが、攻撃は単発に終わり、得意のカウンターも効果的に決まったとは言い難かった。また、ウェリントンを狙ったサイドからのクロスも、懸命に身体を寄せる名古屋守備陣に阻まれている。
 
 福岡は今季のJ2で、優勝した湘南と並ぶリーグトップタイの36失点に抑えたが、一方の得点は54で12位タイ。指揮官が「1年間やってきたサッカーが今日の試合に集約されていた」というように、大一番でも得点力不足を露呈してしまった。
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