初の得点王に輝いた小林悠のお楽しみは?「嘉人さんの家で…あれ、いいなあと思って」

2017年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「みんながボールを運んでくれたおかげ」

最終節のハットトリックで優勝とともに初の得点王も手にした小林。8日に開幕するE-1選手権での活躍にも期待が懸かる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ34節]川崎 5-0 大宮/12月2日/等々力
 
 最終節のハットトリックでチームを逆転優勝に導くとともに、初の得点王に輝いた小林悠。取材エリアではまず優勝までの苦しかった時期を率直に振り返った。
「昨シーズンですけど、元旦(天皇杯)も2位でスタートして……。ACLもいけるんじゃないかというなかでレッズに負けて敗退して。ルヴァン決勝も負けた時は本当に、このチームは呪われているのかなと正直思うくらい、2位しか取れないのかと思ったんですが、そのなかで今日タイトルを獲れて、最後まであきらめないで頑張ってきて良かった」
【川崎 5-0 大宮 PHOTO】小林のキャリア初ハットトリックなど大量5得点で川崎が悲願の初優勝!!!
 
 決勝での3ゴールは「みんながボールを運んでくれたおかげ」とチームメイトへの感謝の言葉を忘れない。続けて、「みんな見ていてくれましたし、(3点目の)PKを獲った瞬間もみんな喜んでいて、俺に蹴らせようとしてくれているのを感じた。3点取れて単独(得点王)というのは出来過ぎ」と顔をほころばせた。
 
 今季通算23ゴールは、文字通りエースの働きぶりだが、川崎には昨シーズンまで3年連続得点王(13~15年)の大久保嘉人がいた。小林自身、「認めざるを得ないというか、それくらい差を感じていた。1回(得点王を)取ったからといって追いつけたとは思っていない」というほど大きな存在だ。今回の得点王獲得で、「少しは近づけたかな」と、偉大な先輩への想いも垣間見せた小林だが、じつはその大久保が川崎に在籍中、ある大きな刺激を受けていたことを明かしている。
 
「前に嘉人さんの家に行った時に、ゴールデンブーツ(得点王のトロフィー)でしたっけ? あれ、いいなと思って(笑)。(得点王になって)あれをもらえるのがすごく楽しみ」
 
 小林の素直な告白は、取り巻きの取材陣の爆笑を誘ったが、それがモチベーションのひとつになっていたのも確かだろう。今季は全34試合に出場。「たくさん出れば、点を獲るチャンスも増えるし、そういう貪欲さがいい結果につながったと思う」と、ハットトリック締めで悲願のタイトルを掴んだシーズンを総括した。


 
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