グレミオが22年ぶりの南米制覇! クラブW杯で本田圭佑のパチューカと対戦する可能性も

2017年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半は追い上げられるも逃げ切ったグレミオ。

敵地で勝利を掴み取ったグレミオ。数的不利になりながらもチームが一丸となって演出した見事な戴冠劇だった。 (C) Getty Images

 現地時間11月29日、コパ・リベルタドーレス決勝第2レグが行なわれ、ブラジルのグレミオがアルゼンチンのラヌースと対戦した。
 
 11月22日にブラジルのポルトアレグレで行なわれた第1レグではラヌースを1-0で下したグレミオが勝星を先行させていた。その状況下で舞台をアルゼンチンに移した運命の第2レグは、一進一退の攻防が続く中、27分にアウェーチームが先手を取る。
 
 ハーフウェーライン付近で相手のミスパスを奪ったグレミオのフェルナンジーニョが、50メートル強の距離を独走し、最後は左足で豪快にフィニッシュして待望の先制弾を奪った。
 
 貴重なゴールを奪って勢いに乗ったグレミオは、ラヌースの反撃を守護神のマルセロ・グロエの好守で凌ぐと、またも速攻からネットを揺らす。
 
 42分、敵バイタルエリアでボールを受けたルアンがドリブルでボックス内に持ち込んで、最後は飛び出してきた相手GKの頭上をチップシュートで射抜いてネットを揺らした。
 
 迎えた後半、グレミオは50分に"ブラジルのイニエスタ"の呼び声もある司令塔のアルトゥールが涙の負傷交代を余儀なくされる。
 
 司令塔が退いてペースが落ちたグレミオを尻目に、追い上げるべく攻勢を強めたラヌースは、相手ゴールを脅かすチャンスを創出すると、70分にラウタロ・アコスタがジャイウソンに倒されてPKを奪取。これを今大会得点ランクトップのホセ・サンドが難なく沈めて1点を返した。
 
 1点差に迫られたグレミオはさらに追い込まれる。82分、ラミーロ・ベネッティが主審の判定を不服として猛抗議。この時に暴言を吐いたのか、一発退場を余儀なくされたのだ。
 
 数的不利となったブラジルの雄だったが、87分にかつてイタリアのセリエAで活躍したFWのヘルマン・デニスを投入してパワープレーを講じたラヌースの捨て身の攻撃を全員守備で何とかかわした。
 
 結局、試合は2-1でグレミオが勝利。2戦合計3-1として1995年以来、22年ぶりの南米王者に輝いた。
 
 この結果、グレミオは12月6日から始まるクラブワールドカップへの出場が決定。12月9日に行なわれる日本代表MFの本田圭佑擁するメキシコのパチューカ対モロッコのウィダド・カサブランカの勝者と準決勝で対戦する。
 
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