今季限りでの引退表明済みのブッフォンが早くも現役復帰を示唆!? 「たとえ60歳になろうが…」

2017年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

偉大なる守護神はヴェントゥーラを責めず。「ベストを尽くした」。

イタリアの選手協会が選ぶ最優秀選手賞を手にしたブッフォン。その横に立つのは同協会で会長を務めている元イタリア代表MFのダミアーノ・トンマージだ。 (C) Getty Images

 イタリア代表が60年ぶりにワールドカップ出場権を逃したスウェーデンとのプレーオフ後、守護神ジャンルイジ・ブッフォンがインタビューで、「全ての人々に申し訳なく思う」と涙ながらに語る姿に心を打たれたファンは多いだろう。
 
 ロシア・ワールドカップを自身のキャリア最後の大舞台と位置付けていたブッフォンは、華々しい代表キャリアに終止符を打つことになった。だが、常に全力で国歌を歌っていた姿から想像できるように、アッズーリ(イタリア代表の愛称)への熱い想いは、今も変わりはないようだ。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、現地時間11月27日にイタリア・サッカー選手協会の年間最優秀選手に選出されたブッフォンは、代表について「中断期間を取ることにした。一定の年齢だからね」と、冗談交じりに"代表復帰"の可能性に言及している。
 
「僕はずっと代表とユーベの"兵隊"として入隊している。だから、見限ることはできないんだ。たとえ60歳になっても、GKの間でペスト(伝染病)でも流行したら、僕は求められれば、それに応じるよ。国を代表するとはそういうことだと思っているからね」
 
 それほど強く代表を愛しているからこそ、ワールドカップ予選敗退のショックは計り知れない。だが、ブッフォンは、敗退の責任を問われて解任されたジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督を責めはしなかった。
 
「監督は監督の仕事をした。ベストの仕事を尽くしたんだよ。残念ながら、僕らは夢と希望につながるゴールを決めることができなかった。スウェーデン戦は人生最大の落胆だった」
 
 世界戦への切符を逃したブッフォンが目指すのは、悲願のチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇だ。11月22日のバルセロナ戦で引き分けたユベントスは、オリンピアコスとのグループステージ最終節に決勝トーナメント進出が懸かっている。
 
 セリエAでは、現地時間12月1日に行なわれる15節で首位ナポリとの大一番を迎えるユーベだが、ブッフォンは、「リーグ戦は大事なタイミングを迎えているけど、決定的じゃない。一方でCLは重要だね」とコメント。セリエAがまだ先が長いと強調したうえで、まずはCLでの16強入りを果たさなければいけないと力強く語った。
 
 ただ、ユーベには、ナポリ、オリンピアコスとの試合後も、セリエAで2位インテルとのナショナルダービーが控えている。シーズンを左右する大事な3連戦だけに、ブッフォンとチームの出来に注目が集まるところだ。
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