「明らかなゴール」「ひどいミス」「技術導入が理想」メッシの“幻ゴール”にバルサ陣営が厳しい反応

2017年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーガでは来シーズンから技術導入される見込み。

またしてもレベルの低さを露呈したリーガのレフェリー陣。メッシの明らかなゴールは幻に。(C)REUTERS/AFLO

 頂上決戦での大誤審とあれば、反響が大きいのは当然だろう。

 もちろん、現地時間11月26日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ13節、バレンシア対バルセロナの一戦でリオネル・メッシのゴールが認められなかった判定のことだ。

 30分にエース、メッシのシュートがGKネトを襲う。バレンシアの守護神が防ぎそこねたボールはラインを越え、バルサが先制したかに思われた。

 しかし、レフェリーはゴールラインを割っていなかったと判定。映像では明らかにラインを越えていたため、バルサ陣営はすぐさま抗議したものの、ジャッジが覆るはずもなく、得点は認められなかった。

 スコアレスで前半を終えたバルサは、60分にバレンシアFWロドリゴに先制点を許すも、82分にメッシのアシストからジョルディ・アルバのゴールで同点に追いついた。だが、あと1点が奪えず、結局1-1のドローで終了のホイッスルを聞いている。

 敗戦は免れた。だがそれでも、判定に対する不満の声が上がるのは当然だ。スペイン紙『Marca』によると、ジョルディは試合後、「ありえないミス。酷すぎた」と、レフェリーを痛烈に批判している。

「ペナルティーエリア付近にいた僕でも、ひと目でゴールだってわかったよ。ハーフタイムに映像を見たけど、明らかだった。かなり明白だった。将来的にはテクノロジーがサッカーの助けとなり、こういう判定のミスを修正してくれるだろう」

 アンドレス・イニエスタも、「見るべき人以外の全員が、ゴールを確認した。非常に明白だった」と、正当な得点だったと主張。テクノロジーの導入についても賛成の考えを明らかにした。

「こういうときにはビデオ判定が理想的。そうすればゴールかノーゴールか、ラインを割ったか割っていないかの疑いがなくなるからね」

 一方でエルネスト・バルベルデ監督は、「マラガ戦で我々が得点した場面でも、クロスを上げる段階でボールはラインを割っていたのに、割っていないと判定され、ゴールが認められた」と、バルサが勝利した試合でも誤審があったと指摘。一般論として改善が必要との見解を示した。

「これだけ明らかなゴールは、本来なら見直す必要がないものだが、我々のリーグではそれを見ていないなどというミスが普通に起こってしまう」

 イタリアやドイツでは、今シーズンからVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が試験導入されているが、スペインではゴールラインテクノロジーすら導入されておらず、批判の声が高まっている。もっとも、来シーズンからは技術導入される見込みだけに、こういった問題は解消されるはずだ。
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