マンCの至宝フォデンに絶賛の嵐! 「彼を育てた全ての人間が称賛に値」「間違いなく一流になる」

2017年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

硬派な高級紙までもが褒めちぎったフォデンのデビュー。

短時間ながら堂々たるプレーを披露したフォデン。その落ち着いた表情はとても17歳とは思えない。 (C) Getty Images

 イングランド代表の未来を担う至宝がついにトップチームでの第一歩を踏み出した。
 
 現地時間11月21日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第5節フェイエノールト戦で、マンチェスター・シティの新鋭MFフィル・フォデンが公式戦デビューを飾った。
 
 1-0でマンチェスター・Cが完封勝利を飾った一戦で、招集メンバー入りを果たして戦前から注目を集めていたフォデンに出場機会が与えられたのは75分だった。34歳のベテランMFトゥーレ・ヤヤに代わってピッチへ送り出された。
 
 期待の表れともいえるホームサポーターの万雷の拍手の中で登場した17歳の俊英は、投入された瞬間にエリアキム・マンガラからパスが送られるが、これを無難に捌いて落ち着きを得ると、積極果敢なプレーを披露する。
 
 15分と短い出場時間ではあったものの、フォデンはペナルティーエリア内に物怖じせずに飛び込んで得点への意欲を示し続けた。
 
 フォデンにこれまで出場機会がなかったわけではない。今夏に行なわれたアメリカ遠征でトップチームの一員として帯同すると、マンチェスター・ユナイテッド戦とレアル・マドリー戦に出場し、スター選手たちと遜色ない堂々たるプレーを見せていた。
 
 さらに今年10月にインドで開催されたU-17ワールドカップにも、イングランド代表の中心選手としてラウンド・オブ16の日本戦など全試合に出場。チームに戴冠をもたらすと同時に大会MVPの『ゴールデンボール』を受賞し、その名を世界に轟かせた。
 
 ようやく出場機会を得たフォデンを称えたのは、指揮官のジョゼップ・グアルディオラだ。
 
 これまでにも、「彼に関しては言葉がない。それぐらいにスペシャルなんだ」と賛辞を贈ってきた名将は、クラブの生え抜きでもあるヤングスターの出来に満足感を示した。
 
「フォデン、そしてアカデミーにも大きな祝福をしたい。彼がCLのピッチに初めて立ったということは、クラブ全体で誇りに思うべきだよ。彼らのような若い才能が長く残ってくれて、クラブの発展を支えてくれたら嬉しい。下部組織と二人を育てた全ての監督、スタッフやチームメイトは、称賛に値する」
 
 また、フォデンに代わってベンチへ退いたトゥーレ・ヤヤも期待のホープに太鼓判を押す。これまでトップキャリアを歩んできた男の言葉だけに説得力がある。
 
「フィルはここで多くのスターたちから必要な全てを学んでいる。このチームに長く居続ければ、間違いなく一流選手になるよ。彼は言うまでもなく素晴らしい才能を持っていて、このクラブの未来だ。僕は彼が他チームに行ってしまわないことを願うよ」
 
 また、辛辣かつ硬派な記事を掲載することで知られる英紙『Telegraph』も、フォデンについて「彼は不安な素振りを一切見せることはなかった。そしてその才能を解き放った」と絶賛している。
 
 15分のみの出場ながら、才能の片鱗を見せつけたフォデンは、どのようなキャリアを歩むのか。今後の成長から目が離せない。
 
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