CLで2ゴールのベンゼマにリネカーも“降参”? 「彼が戻ってきた…」

2017年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン紙は皮肉コメントを掲載。

ベンゼマ(右)に辛辣な批判を浴びせてきたリネカー(左)。しかし、今回のCLでの2ゴールを受けてその評価も一変する!? (C) REUTERS/AFLO

 英国きっての批評家らしい手のひら返しだった。元イングランド代表MFで、英国国営放送『BBC』で解説者を務めるガリー・リネカーが、これまで批判してきたレアル・マドリーのカリム・ベンゼマに賛辞を送った。
 
 リネカーは、今シーズン、リーガ・エスパニョーラでは12節終了時点で1ゴール、チャンピオンズ・リーグ(CL)ではグループステージ第4節までで無得点に止まっていたベンゼマへ批判を浴びせ続けてきた。
 
 現地時間10月17日に自身のツイッターで、「過大評価されているのは私か? ベンゼマか? マドリーのような強いチームで毎試合ゴールを決めるのは、何ら特別ではない。そこそこできるのと、素晴らしいのは別だ」と、同日に行なわれたCLグループステージ3節のトッテナム戦で決定機を逸したベンゼマを酷評。
 
 さらにリネカーは、かつて自身が在籍したトッテナムのストライカーであるハリー・ケインを引き合いに出し、「ジダンがベンゼマをベストと考えているおかげで、R・マドリーはケインを引き抜くことはなさそうだ」と皮肉を続けた。
 
 一連の批判に対してベンゼマも、「ジャーナリストになった元サッカー選手や、憎しみを巻き散らす一部の人たちの批判は、正直言って気の毒に思う」と反論。両者の舌戦は激しさを増していた。
 
 そんな中、現地時間11月21日に行なわれたCLグループステージ5節のAPOEL戦で、ベンゼマは、低調なイメージを払拭する2ゴールをマーク。これにはさすがのリネカーも賛辞を贈っている。
 
「ベンゼマが2ゴール。彼が戻ってきた」
 
 これまでの非礼を恥じるかのように短くつぶやいたリネカー。これに対して、R・マドリー贔屓としても有名なスペイン紙『Marca』は、「偉大な元イングランド代表は、マドリーのフランス人の2ゴールに降伏した」と皮肉っている。
 
 一方、今シーズン初の1試合2ゴールで復調ぶりを示したベンゼマは鼻高々だ。試合後に次のような言葉を残した。
 
「批判は僕の人生の一部さ。でも、僕はゴールやアシストでそうした批判を変えていく。これまで以上にやっていくつもりだ」
 
 リネカーとベンゼマの舌戦はこれで終焉となるのか? 両者の言動に引き続き刮目したい。
 
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