ゴールを取り戻せないC・ロナウド。自己ベストに追いつくには1試合100本以上のシュートが必要?

2017年11月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

年末のクラシコまでに本調子を取り戻せるか。

大舞台に無類の強さを見せるC・ロナウドだが、アトレティコとのダービーでもノーゴール。この状況が長引けば、スタメンを外れることもないとは言い切れないだろう。(C)Getty Images

 インターナショナルマッチウィークを挟んで迎えたリーガ・エスパニョーラ第12節、アトレティコ・マドリーとのダービーマッチでも、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドはゴールを取り戻すことができなかった。

 スコアレスドローに終わったダービーでもネットを揺らせなかったC・ロナウドは、国内リーグで4試合連続ノーゴール。12節までの8試合に出場してわずか1ゴールと、R・マドリー入団以来もっともリーガでの得点が少ない(4節までは出場停止)。

 現地時間11月19日のスペイン紙『アス』によると、12節終了時で最多得点を記録したのは2014-15シーズンの20ゴールで、もっとも少なかった入団1年目の09-10シーズンでも5ゴールはマークしていた。これだけ見ても、ポルトガル代表のストライカーが入団9年目にして最大のスランプに陥っているのがよくわかる。

 しかも、以前も決定率の低さが報じられたように、シュートの本数自体は決して少なくない。『As』紙によれば、12節終了時点で55本のシュートを放っており、決定率はわずか1.8%。14-15シーズンの21.3%とは20倍近くの差があり、09-10シーズンの12.3%にも遠く及ばない。

『As』紙は、「現在のペースでいけば、C・ロナウドは今シーズンのリーガで4ゴールしか決められない」と指摘。過去最多の48得点(14-15シーズン、シュート数225本)をマークするには、実に2640本ものシュートを、これから放たなければいけないとも伝えている。

 残り26試合で2640本のシュートを放つには、1試合あたり100本以上のシュートが必要。つまり、まったく現実的ではないということだ。もちろん、R・マドリー入団後のワーストとも言える出来のシーズンとベストシーズンを比較するのは無意味だが、これらの数字から、C・ロナウドがいまどれだけ深刻な状況にあるかはよくわかる。

 チャンピオンズ・リーグでは4試合で6ゴールを挙げているC・ロナウドは、リーガでも今年のうちに本来の決定力を取り戻せるのか。次節以降の相手は、マラガ、アスレティック・ビルバオ、セビージャ。そして年内最終戦では、宿敵バルセロナとのクラシコが控えている。
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