【W杯予選大陸間PO】ニュージーランドの堅守を破ったペルーが36年ぶりに本大会への切符を掴む!!

2017年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

背番号10の涙の一撃!

チームに待望の先制ゴールをもたらしたファルファン。長年、ペルーを牽引してきたベテランの一撃にファンは歓喜した。 (C) Getty Images

 現地時間11月15日、ロシア・ワールドカップ予選の大陸間プレーオフ(PO)の第2レグが行なわれ、南米予選5位ペルーがオセアニア地区のニュージーランドを2-0で下し、ロシア行きの最後のチケットを勝ち取った。
 
 第1レグでは互いに硬さが目立ち、プレーの精度の低さなどによってスコアレスドローに終わっていた両者だったが、この日はホームの後押しを受けるペルーが立ち上がりから猛攻を仕掛ける。
 
 相手が仕掛けてくることは想定内とばかりに守備ブロックを形成したニュージーランドに対して、ペルーは再三に渡ってチャンスを創出。すると、28分に均衡を破る。
 
 右サイドを果敢に突破したクリスティアン・クエバがクロスボールをボックス内で受けたジェフェルソン・ファルファンが豪快に蹴り込んでネットを揺らしたのだ。
 
 得点に思わず涙を流した背番号10の渾身の一撃で先手を取ったペルーは、その後も気を緩めることなくボールポゼッションを高めて試合を進行。70パーセントもの支配率を維持し、相手を全く寄せ付けずに前半を終える。
 
 なんとか反撃に転じたいニュージーランドは、後半に入って得意のパワープレーでペルーゴールに迫る。50分には右サイドを崩したキップ・コルベイのクロスボールに主砲のクリス・ウッドが頭で合わせるが、相手守護神ペドロ・ガレセの好守に阻まれる。
 
 守護神の活躍でアウェーゴールを奪われる危機を逃れたペルーは、セットプレーから再び歓喜する。
 
 64分、右サイドからのCKをクエバが蹴り込むとボールはニュージーランドDFに当たって、ボックス内中央にこぼれる。すると、このルーズボールをクリスティアン・ラモスが右足で蹴り込んでゴールへ突き刺したのだ。
 
 貴重な追加点を挙げたホームチームは75分を過ぎてから守勢に回って、追いすがるアウェーチームの力技に、危なげなく対応する。
 
 最後まで主砲ウッドに目がけてボールを放り込み続けたニュージーランドだったが、時間の経過とともに焦りも生まれ、自陣に人数をかけて堅固となったペルーの守備網を打ち破ることはできなかった。
 
 ホームサポーターの大声援を受けたペルーは最後まで根気強く守り続けて、ニュージーランドをシャットアウトして見事に2-0で勝利した。
 
 来夏のロシア・ワールドカップ出場の最後の切符を勝ち取ったペルー。1982年のスペイン大会に出場して以来、36年間、世界戦とは縁遠かった南米の古豪がついに快挙を達成した。

◇本大会出場国
開催国:ロシア
欧州:ベルギー、イングランド、ドイツ、スペイン、ポーランド、セルビア、アイスランド、フランス、ポルトガル、スイス、クロアチア、スウェーデン、デンマーク
南米:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア、ペルー
北中米カリブ:メキシコ、コスタリカ、パナマ
アフリカ:ナイジェリア、エジプト、セネガル、チュニジア、モロッコ
アジア:イラン、日本、韓国、サウジアラビア、オーストラリア
 
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