「失点以外はパーフェクト」槙野智章が守備に自信を深めた理由は?

2017年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分の良さをハッキリと出せた2ゲームだった」

勝利は挙げられなかったものの、守備組織の再構築と自身のパフォーマンスには手応えを得たようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[親善試合]日本0-1ベルギー/11月15日/ブルージュ(ベルギー)

 日本代表が現地14日、アウェーでベルギーと親善試合を戦い0-1で敗れた。CBとしてフル出場した槙野智章は、1失点を悔やんだものの、90分間の出来には手応えを得たようだ。
 
「代表チームは結果がすべてだと思うが、ブラジル戦の課題の修正が、今日の試合に凝縮されていた」
 
 4日前のブラジル戦は、PKでの失点を皮切りに前半だけで3失点。圧倒的な個人技の前に守備が崩壊した。そのブラジル戦にも先発フル出場していた槙野は、「意思疎通が図れていなかった」と反省し、同時に修正を誓う。そうして迎えたベルギー戦では、「前から行く時間帯とブロックを作る時間帯の使い分けと、どのタイミングでスイッチを入れるかのオーガナイズの共通意識を統一できた」という。
 
 もちろん、「(シャドリ)ひとりに対して2、3人が囲んだ時に取れなかったがすべて」という失点シーンに反省は残るが、強豪ベルギーを相手に、アウェーで組織的な守備を表現できたのは収穫と言っていいだろう。
 
 自身のパフォーマンスについても、良い感触を掴んだという。
 
「ルカク選手をペナルティエリアの中には入れないという作戦でした。ああいう力強い選手に対してラインを押し上げて良さを消すことと、時間とスペースを与えないことを心掛けてやっていました。1点取られましたが、それ以外のところはパーフェクトにできたかなと思います」
 
「パーフェクト」は言い過ぎだが、過大評価と断じることもできないプレーを見せていたのは確かだろう。
 
 ブラジル、ベルギーという世界の強国相手の2連戦は、いずれも"勝点"を奪えなかった。ただ、収穫がなかったわけではない。チームとしての課題が明確になり、槙野自身も信頼を得て2試合に出場し、世界との距離感を確かめる良い機会になった。

「自分の良さをハッキリと出せた2ゲームだった」。そう胸を張って振り返る今回の欧州遠征は、槙野にとって大きな節目になったのかもしれない。

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