大一番でハットトリック! 今予選11得点のエリクセン「よりストライカーの思考になってきた」

2017年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2点目のゴールは他のものよりも良かった」

第1レグではチャンスメイクで貢献したエリクセンは、運命の第2レグで得点力を爆発させ、デンマークを本大会へ導いた。来夏、初の大舞台でどれほどの輝きを放つのかが楽しみだ。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフの第2レグで、デンマークはアイルランドを5-1の大差で下し、2大会ぶり5回目の本大会出場を決めた。

 敵地で開始早々に先制を許し、苦しい展開になると思われたが、32分に追い付き、さらにその3分後に勝ち越し。後半になると、より攻撃に力を入れたホームチームの守備の穴を見逃さず、デンマークは狙い通りの展開から3ゴールを挙げた。
 
 デンマーク国民が歓喜したこの一戦で、最も存在感を放ったのが、背番号10のエース、クリスティアン・エリクセンだ。
 
 32分にダイレクトで勝ち越しゴールを決め、63分にはよくコントロールされた技ありシュートをゴール左隅に突き刺す。さらに74分、相手DFの致命的ミスからルーズボールを豪快に叩き込み、この大一番でハットトリックを達成してみせた。
 
 試合後、殊勲の25歳は「2点目のゴールはとてもテクニカルなもので、他のゴールよりも良かった」と自画自賛した。(『BBC』より)
 
 今予選では11ゴールを決め、代表通算ゴールを21に伸ばした彼は、自身の成長にも手応えを掴んだようだ。
 
「精神面で成長できたと思う。よりストライカーの思考になってきた。今はパスよりも、シュートを選ぶようになっているんだ」
 
 ロシア行きの原動力となったエリクセンについては、オーゲ・ハレイデ監督も称賛の言葉を惜しまない。
 
「ファンタスティックな選手だ。周囲の選手にインスピレーションを与えてくれている。まさにワールドクラスの存在。チームメイトたちと苦労しながらも、この難しい試合で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」
 
 代表チームだけでなく、所属クラブのトッテナムでも快進撃の原動力となっているエリクセン。チャンスメイクの能力にも長ける彼の価値、注目度は高まる一方である。
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