「なにも掴んでいない」同点のチャンスを逃した杉本健勇が痛恨の想いを告白

2017年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選択肢は多かったですけど、(交代で)入ったところだったので自分でシュートを打ちたかった」

途中出場の直後にチャンスを迎えた杉本。左足を振り抜くも、シュートは相手GKに阻まれた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[親善試合]日本0-1ベルギー/11月15日/ブルージュ(ベルギー)

 完全アウェーのベルギー戦で、日本は惜しくも0-1で敗れた。粘り強い守備で耐え凌いでいたものの、72分に個人技で中央を破られ、最後はエースのロメウ・ルカクに決められて失点。日本の攻撃陣はほとんど決定的な場面を作り出せず、途中出場の杉本健勇も無得点に終わった。
 
「悔しいです。負けたので」
 
 第一声でそう答えた背番号9は、続けて途中出場の意図を明かした。
 
「守備も攻撃もどっちもやって点を取りに行こうということでした。ただ、俺が出る直前に失点したので点を取るしかなかったし、点を取りに行く気持ちで入りました」
 
 そんな杉本にチャンスが巡ってきたのが、交代直後の76分だ。相手DFのクリアミスを拾うと、そのままドリブルでゴール前まで持ち込む。左には森岡亮太、右には原口元気が並走しており、ボールホルダーにはシュートとふたつのパスコースが用意されていた。そこで杉本は、左足を振り抜き、エリア外からミドルを放つ。
 
「選択肢は多かったですけど、(交代で)入ったところだったので自分でシュートを打ちたかった。でも、決めないといけなかったので悔しいですね」
 
 結果的に、このシュートは相手GKに防がれた。この日、最大のチャンスと言ってもいいシーンだっただけに、杉本も痛恨の想いだったようだ。
 
 今回の欧州遠征で「なにも掴んでないです」と切り捨てた杉本は、「途中出場の短い時間で結果を残さなければいけない状況なので、そこで結果を残せなかったところ。試合に勝てなかったのも悔しい」と率直に語った。しかし、気持ちは折れていない。
 
「帰ってやるしかないですね」
 
 ブラジル、ベルギーとの連戦で体感した世界との差を埋めるために、期待の長身ストライカーはJリーグでの奮闘を誓った。
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