【W杯欧州予選PO】試合巧者クロアチアがギリシャの攻撃をかわし、ロシア行きの切符をつかむ!

2017年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ギリシャも必死の攻勢に出たが。

ギリシャの攻撃を巧みにかわしたクロアチアが、2試合合計4-1で勝利。2大会連続のW杯出場を決めた。(C)Getty Images

 現地時間11月12日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフ(PO)の第2レグが行なわれ、ギリシャとのアウェーゲームをスコアレスドローに持ち込んだクロアチアが、2大会連続5回目の本大会出場を決めた。

 ホームのギリシャは3点のビハインドをはね返すべく、1-4の大敗を喫した第1レグからスタメン6人を入れ替え、システムも4-2-3-1から攻撃的な4-1-4-1に変更。前線から果敢にプレスを仕掛ける積極的な動きで逆転勝利を狙った。

 コンディション不良のためアウェーゲームを欠場したCBコスタス・マノラスと右SBのヴァシリス・トロシディスを加えた最終ラインは、見違えるほどの安定感を取り戻し、タソス・バカセタス、パナギオティス・タフツィディスという左利きの選手を2列目に並べることで、攻撃のバリエーションも明らかに増えた。

 前半終了時のボール支配率は64%。ルカ・モドリッチやイバン・ラキティッチらに振り回され続けた第1レグとはまったく異なる顔を見せたギリシャは、しかし、ロシア行きの切符を手にすることはできなかった。

 もしマノラスやトロシディスを、第1レグから万全の状態で起用できていたら、もしこの日のような積極的な戦いを第1レグから披露する勇気が、ミヒャエル・スキッベ監督にあったなら、結果はまるで違ったものになっていただろう。

 国内があきらめムードに包まれ、スタンドには空席が目立ったホームゲーム。ギリシャにとっては消極的な戦いに終始した第1レグの戦いが悔やまれた。

 3点という大きなアドバンテージを得ていたクロアチアは、最後まで乱れなかった。

 果敢に前に出てくるギリシャを、90分を通して落ち着いた対応でいなし、ボールは支配されながらも試合の主導権は渡さず、前半だけで敵の2倍のシュートを撃ち込む。

 モドリッチを中心としたMF陣は、決定機を演出するかわりに中盤で淡々とピンチの芽み、ホームゲームを怪我のため欠場したマリオ・マンジュキッチも右サイドで献身的にプレー。第1レグに続いてCFに入ったニコラ・カリニッチは、ゴールこそなかったものの、敵DFをイラつかせるような狡猾な動きでチームに貢献した。

 すべてにおいて1枚上手だったクロアチアが、順当に本大会出場を決めている。
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