モラタの1か月ぶりのゴールを守り切ったチェルシーがマンUとのビッグマッチを制す!

2017年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

虎の子の1点を守り切ったチェルシー。

アスピリクエタの見事なクロスボールをヘディングで合わせたモラタ(左)。このエースの待望の一発でチェルシーが快哉を叫んだ。 (C) Getty Images

 現地時間11月5日、ロンドンのスタンフォード・ブリッジで、プレミアリーグ11節が行なわれ、4位のチェルシーが2位のマンチェスター・ユナイテッドを迎え入れた。
 
 プレミアリーグは2連勝中も、4日前のチャンピオンズ・リーグのローマ戦では0-3と完敗を喫するなど波に乗り切れていないチェルシー。この試合には3-5-2のシステムで臨んだ。
 
 そのメンバーには、10月7日の代表戦でハムストリングを痛めて離脱していたエヌゴロ・カンテが復帰してアンカーに配置された一方で、3バックの中心であるダビド・ルイスが故障離脱。アンドレス・クリステンセンが代役を担った。
 
 一方、公式戦3連勝中のマンチェスター・Uは、普段とは異なる3-4-1-2を採用。2トップにはマーカス・ラッシュフォードとロメル・ルカクが入るなど、先発には盤石のメンバーが揃った。
 
 試合は、キックオフ直後からボールを繋ごうとするホームチームに対して、アウェーチームがハイプレッシャーをかけて応戦するという展開で進む。その中で、8分にラッシュフォードがヘディングで相手ゴールを迫り、11分にはティエムエ・バカヨコが強烈なシュートを見舞うなど互いに決定機を創出していった。
 
 その後もボールポゼッション率を高めてリズムを作るチェルシーと、リトリートして速攻を狙うマンチェスター・Uという両者の意図が明確に表れた試合は、一進一退の攻防戦となった。
 
 上位対決に相応しい引き締まった展開となった試合は、両チームとも相手の守壁の前に攻め手を欠いて、結局、前半はスコアレスで折り返した。
 
 迎えた後半、ホームチームがエースの一発で早々に均衡を破る。55分、右サイドを持ち上がったセサル・アスピリクエタのアーリークロスにボックス内でアルバロ・モラタがヘディングで合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 プレミアでは6節のストーク戦以来、約1か月ぶりとなる主砲のゴールで先手を取ったチェルシーは、以降は自陣に下がって守勢に回る。それに対してマンチェスター・Uは、62分にアントニー・マルシアルとマルアン・フェライニを投入し、布陣も4-3-3に変更して追い上げにかかった。
 
 しかし、長身MFのフェライニをゴール前に上げるパワープレー気味のマンチェスター・Uの攻撃は精細を欠く。すると、チェルシーはカウンターから75分にバカヨコ、76分にエデン・アザールが相手ゴールを脅かした。
 
 その後も手堅い守備でマンチェスター・Uの攻撃をはね返し続けたチェルシーは87分にアザールに代えてウィリアンを投入。同時に布陣を5-4-1に変更して守備固めを敢行。これが見事に的中し、逃げ切りに成功。結局、試合は虎の子の1点を守り切ったチェルシーが1-0でマンチェスター・Uに勝利した。
 
 ローマ戦の大敗のダメージを払拭する好ゲームを演じたチェルシーは、3位トッテナムとの勝点差を1に縮めた。一方、今シーズン初めての完封負けを喫したマンチェスター・Uは首位マンチェスター・シティとの差が8に広がってしまった。
 
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