好調インテルの守備の要、22歳のシュクリニアルにバルサも興味! 移籍の可能性は!?

2017年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテリスタも眉をひそめる獲得だったが

チームの骨子はまず守備からでき上がることを考えれば、シュクリニアルの獲得断行は、まさにフロント陣の大英断だったと言える。 (C) Alberto LINGRIA

 インテルは今夏、スロバキア代表のミラン・シュクリニアルを獲得するために、サンプドリアに大金を支払った。1500万ユーロ(約19億5000万円)の移籍金に加え、1300万ユーロ(約16億9000万円)と評価されていたジャンルカ・カプラーリも手放している。

 当然、眉をひそめたサポーターも少なくない。セリエAでの経験が1年しかない22歳の若手に、クラブが大金を支払ったからだ。だが、オーナーの蘇寧グループでテクニカルコーディネーターを務めるワルテル・サバティーニは、「彼の獲得には絶対の自信を持っている」と胸を張っていた。
 
「彼は、この上なく強い選手だ。ベストプレーヤーのひとりになるだろう。君らも、いずれ分かるさ」
 
 サバティーニの予言は的中した。シュクリニアルはリーグ2位タイという失点の少なさ(8)を誇るインテル守備陣の大黒柱として存在感を際立たせ、多方面から賛辞を寄せられている。そしてついには、バルセロナが関心を寄せているとの報道も浮上した。
 
 だが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、インテルにシュクリニアルを手放すつもりはないようだ。そして、シュクリニアルの代理人も「絶対にない。ミランがチームを変えることはあり得ないよ」と、噂を一蹴している。
 
 一気に脚光を浴びるようになったシュクリニアルだが、浮かれる心配はないようだ。代理人は、「そうなることはないだろう。彼は、素晴らしいパーソナリティーの持ち主なんだ」と太鼓判を押す。
 
「インテルでのインパクトには、私もすごく喜んでいる。(サンプドリア時代のマルコ・)ジャンパオロ監督のおかげでもあるね。彼を成長させるために、とても働いてくれた。スパレッティ監督とも、素晴らしい関係を築いている」
 
 かつてインテル守備陣を支え、2010年の3冠メンバーのひとりでもあるワルテル・サムエルも、シュクリニアルを称賛し、自身との類似点があると認めている。
 
 果たしてシュクリニアルは、このままインテルで名門復活に貢献し、サムエルの愛称だった「壁」として、その地位を確立できるだろうか。
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