アグエロの78年ぶりの快挙に、「彼はこれを楽しまなければならない」とペップ

2017年11月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ペップはまた、窮地を乗り越えて勝ったチームを称賛

紆余曲折を経て大金字塔を打ち立てたアグエロ(右)を、名将ペップも手放しで称賛した。 (C) Getty Images

 ナポリを打ち砕いた一発は、マンチェスター・シティの歴史に新たな1ページを刻むゴールとなった。セルヒオ・アグエロが、現地時間11月1日のチャンピオンズ・リーグ(CL)で、マンチェスター・Cのクラブ通算得点記録を塗り替えたのだ。

 敵地ナポリでの一戦、先制を許しながら逆転に成功したマンチェスター・Cは、62分にレロイ・ザネのファウルでPKを献上。これをジョルジーニョに決められて追いつかれると、さらに68分にもホセ・マリア・カジェホンに決定機を許し、冷や汗をかかされる。
 
 だが、守護神エデルソンのセーブでこのピンチをしのぐと、マンチェスター・Cはカウンターを発動。一気に前線へとボールを運んだザネは食い止められたが、こぼれ球を拾ったアグエロが冷静にシュートを叩き込み、窮地から一転、再度の勝ち越しに成功した。
 
 これでナポリの気力を削いだマンチェスター・Cは、アディショナルタイムにもラヒーム・スターリングがダメ押し弾。4-2とナポリを粉砕し、4連勝で決勝トーナメント進出を決めた。マンチェスター・Cは今シーズン、公式戦でいまだ無敗を保っている。
 
 マンチェスター・Cは序盤からナポリに押し込まれ、21分にロレンツォ・インシーニェの先制点も許した。だが、英『スカイ・スポーツ』によると、ジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後の会見で、「90分を通じて支配することは期待できない」と語り、窮地を乗り越えて勝利したチームを称賛した。
 
「ポイントは、苦しんだ時にどう反応し、乗り越えるかだ。我々はそれを2回、やってみせた。先制された時と、2-2に追いつかれた時だ。だから、嬉しいよ」
 
 UEFAのマン・オブ・ザ・マッチに選出されたアグエロは、マンチェスター・Cでの通算得点が178に到達。エリック・ブルックが78年にわたって保持していたクラブレコードを更新した。2011年の加入から、わずか264試合目での新記録樹立だ。
 
 グアルディオラ監督は、「これだけのことを成し遂げたら、本人と一緒にプレーしてきたチームメイト、そして(歴代の)監督たちにも大きな賛辞を送らなければ」と語りながら、以下のようにアグエロを称賛している。
 
「大きな記録だよ。クラブとその歴史にとって、アグエロはレジェンドだ。彼はそのことを楽しまなければならないし、みんなはそれを誇りに思わなければいけない」
 
 プレミアリーグでも7試合出場で7ゴールと、9月末に交通事故で肋骨を折ったとは思えない活躍を続けているアグエロ。マンチェスター・Cのサポーターは、抜群の得点力を見せつけているアグエロがさらなる栄光を手にし、クラブにトロフィーをもたらすことを期待しているだろう。
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