お前の家族を殺す――非道な脅迫にリバプールDFが激怒「絶対に許せない」

2017年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

クロップの擁護も虚しく…。

ユーザーからの脅迫メッセージに対して怒りを露わにしたロブレン。 (C) REUTERS/AFLO

 プロサッカー選手である以上、パフォーマンスが悪ければ批判を浴びるのは免れない。だが、家族を標的とした非道な振る舞いは許されるものではない。
 
 リバプールに所属するクロアチア代表DFのデヤン・ロブレンは、現地時間10月22日のトッテナム戦(プレミアリーグ9節)で、1-4という大敗の戦犯として酷評された。
 
 開始4分に頭上を越えるパスを見送り、相手FWのハリー・ケインに裏を取られて先制点を献上する形となったロブレンは、12分にも致命的な失態を犯してしまう。相手GKユーゴ・ロリスのロングスローを止めようとした際に目測を誤り、再びケインに背後のスペースを突かれ、ソン・フンミンの追加点を許すきっかけを作ってしまったのだ。
 
 早々に2失点を招いたことで、ユルゲン・クロップ監督は、31分にロブレンをアレックス・チェンバレンと交代させた。そんなクロアチア代表CBが批判の嵐にさらされたのは言うまでもない。
 
 続く、プレミアリーグ10節のハダースフィールド戦を負傷欠場したロブレンについて、クロップ監督は、「デヤンにとって良い日々でなかったことは確かだが、ただのサッカーじゃないか」と擁護。ミスによってその人間性を損ねる見方があってはならないと強調した。
 
「サッカーの試合でより良い人間になるわけじゃない。ミスをしたからといってより悪い人間になることもない。私は、デヤンといえば悪いことより良いことの方が思いつくね」
 
 しかし、そんな指揮官の訴えも虚しく、ロブレンには非道な脅迫が届けられていたようだ。英紙『ガーディアン』によると、ロブレンは自身のインスタグラムでユーザーから、「お前の家族を殺してやる」と脅されたことを明かし、「こんな人たちがいるなんておぞましい」と怒りを露にしている。
 
「自分のことをボロクソに言われたって気にしないさ。でも、家族が脅迫されたのを無視することはできないね。そういうことは受け入れられないし、絶対に許せない。ムカつくよ」
 
 家族の安全が脅かされていては、当然、選手はプレーに専念できない。悪質な愚行に振り回されず、ロブレンがサッカーのみに集中できる日が訪れるのを願うばかりだ。
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