エル・シャーラウィが鮮やかドッピエッタ! ローマがチェルシーを下してグループ首位浮上

2017年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

公式戦3戦連続完封中の守備が機能したローマ。

鮮やかな2発でローマに勝利を呼び込んだエル・シャーラウィ。 (C) Getty Images

 現地時間10月31日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループC4節が行なわれ、ローマがチェルシーを3-0で一蹴した。
 
 グループ首位に立つチェルシーは3-4-3を採用。エヌゴロ・カンテとビクター・モーゼスを負傷のために欠くものの、最前線にはアルバロ・モラタ、エデン・アザール、ペドロ・ロドリゲスを揃えるなど、お馴染みの面子が顔を並べた。
 
 そんなブルーズを勝点2差で追う2位のローマは、4-3-3を採用。前回対決はベンチスタートだったダニエレ・デ・ロッシとステファン・エル・シャーラウィが先発に復帰した。
 
 前節の直接対決では3-3の痛み分けに終わっていた両者の首位攻防戦第2ラウンドは、開始早々から動く。
 
 1分、アレクサンドル・コラロフのロングフィードをバイタルエリアでエディン・ゼコがヘディングで落とすと、後方から飛び込んできたエル・シャーラウィが豪快に蹴り込んでネットを揺らした。
 
 いきなり動きを見せた試合だったが、その後は一進一退の攻防戦の様相を呈す。ビハインドを追うチェルシーは、24分にアザール、25分にモラタと立て続けに相手ゴールに脅かしたが、いずれも相手の牙城を崩すには至らなかった。
 
 2度のピンチを凌いだローマは、落ち着きを取り戻して危なげなく試合を進行すると、36分にビッグチャンスを掴む。
 
 相手ゴール前へラジャ・ナインゴランのロングフィードを蹴り込むと、これに対応したチェルシーDFのアントニオ・リュディガーがまさかのミスでボールを後逸。そこに走り込んだエル・シャーラウィがワンタッチで流し込んだ。
 
 イタリア代表FWのドッピエッタで、ホームチームが待望の追加点を挙げ、スタンドのボルテージが上がるなかで前半は終了した。
 
 迎えた後半も主導権を握ったのはローマだった。パスミスが目立ったチェルシーの攻撃に主将のデ・ロッシを中心とした守りで難なく対応したジャッロロッソは、63分に試合を決定付ける一撃を見舞う。
 
 敵陣でセスク・ファブレガスのパスをカットしたディエゴ・ペロッティが、そのままドリブルで持ち上がって渾身のミドルシュートを放つと、これがゴール左下に突き刺さった。
 
 リードを広げられたチェルシーは、56分にウィリアン、71分にダニー・ドリンクウォーターを投入してテコ入れを図っていたものの、この日はチーム全体の動きが重く、公式戦3試合連続完封中のローマの守備網を破ることができない。
 
 その後もアザール頼みの攻撃が続き、攻め手を欠いたチェルシーに対して、ローマは時間の経過とともに逃げ切りの体勢を構築。結局、ローマの堅守をプレミアリーグ王者は最後まで突き破れずに試合は3-0で終了し、ロマニスタが快哉を叫んだ。
 
 攻防戦に快勝したローマは、チェルシーを抜き去ってグループC首位に浮上。現地11月22日に行なわれる次節のA・マドリー戦に決勝トーナメント進出を懸ける。
 
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