【セルジオ越後】状態が良い選手を選ぶのは賛成。でもブラジル戦とベルギー戦はテストの場ではない

2017年10月31日 サッカーダイジェスト編集部

欧州遠征は貴重な腕試しの場となるが…。

代表初選出なった長澤。欧州遠征での2連戦で出場の機会は訪れるか。(C)SOCCER DIGEST

 11月の欧州遠征に臨むメンバーが発表された。
 
 目新しいところではレッズの長澤が選出され、ベルギーの森岡(ワーストラント・ベヘレン)とJリーグの得点ランキングでトップに立つレッズの興梠が久々に招集された。一方、常連の本田、香川、岡崎は揃って落選した。
 
 ハリルホジッチは「今回選んだ選手はパフォーマンスが良い」と説明していたが、コンディションが整っている選手を選ぶのは賛成だ。久保や浅野らもパフォーマンスが良いとは言えないんだから、フロンターレの小林を呼んでも良かったよ。ただ、引っかかるのはハリルホジッチが「テストをするため」とも話していた点だ。
 
 今回の欧州遠征では11月10日にブラジル、11月14日にベルギーと対戦する。現体制になって初めて世界トップレベルの国と戦うわけで、貴重な腕試しの機会になる。だからこそ、選手のテストに使うのはどうなのか。本来はベストメンバーで臨み、自分たちの実力を測ってもらいたい。
 
 新たな選手を試すのは、先日のニュージーランド戦とハイチ戦が適切なタイミングだった。穿った見方をすれば、ハリルホジッチが負けた時の言い訳を用意しているように感じる。もし2連敗すれば、「多くのテストはできたが結果的には負けてしまった」なんて語るのかもしれないよ。

次ページハリルホジッチの采配にも注目だ。

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