【磐田】勢いに呑まれた新潟戦の教訓を胸に。名波監督が語った明らかな“変化”

2017年10月25日 梶山大輔(サッカーダイジェスト)

「失点するまでは我々のゲームだった」と率直に述べた。

相手の勢いに呑まれた新潟戦から中3日。選手の姿勢に変化は見られたが、勝利にはつなげられず。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯準々決勝]横浜 1-0 磐田/10月25日/ニッパツ

 アルビレックス新潟戦の教訓が効いていたようだ。

【天皇杯準々決勝PHOTO】横浜1-0磐田|磐田は中村俊輔らを中心に奮闘するもまさかの・・

 
 天皇杯準々決勝で横浜F・マリノスと対戦したジュビロ磐田は、キックオフから積極的なプレーで主導権を握る。ボールを奪った後のカウンターに冴えを見せ、1対1の守備の場面でも、身体を激しくぶつけるシーンが目立った。直近の新潟とのリーグ戦で、序盤から相手の勢いに呑まれていた姿とは、明らかに変わっていた。
 
 試合後の記者会見で名波監督は、「前節対戦した新潟が我々の目を覚まさせてくれた。やるべきことをやらないと勝てないということを実感したなかで、球際のところも強くいけたし、両SBが勇気を持って攻め上がれていた」とその違いに言及した。
 
 最後まで横浜の堅守を崩せず、完封負けを喫したとはいえ、「失点するまでは我々のゲームだった。攻撃では、相手ゴール前で顔を出す動きが良かった。17本のシュートを放ったが、枠を捉える回数が少なかったのが課題。マリノスは身体を投げ出して守備をしていたので、丁寧にシュートを打たないといけなかった」と語った。
 
 4日後のリーグ戦では、ホームで横浜を迎え撃つ。再度の対戦では、課題としたシュートの質を高められるか。そして、序盤から主導権を握るサッカーを展開できるか。タイトル獲得の可能性が消えた今、チームとしての"反発力"が問われる一戦になるはずだ。
 
取材・文:梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
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