【天皇杯】前回王者の鹿島が敗戦、PK戦を制した神戸が17年ぶりの準決勝へ

2017年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

タイムアップ寸前の90+4分に同点弾!

ポドルスキのクロスに合わせて貴重な同点弾をゲット。途中出場のハーフナーが仕事をした。(C)SOCCER DIGEST

[天皇杯準々決勝]神戸1(5PK4)1鹿島/10月25日/神戸ユ
 
 天皇杯準々決勝の神戸対鹿島が25日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行なわれ、PK戦の末に神戸が勝利した。
 
 前半は鹿島がセットプレーや速攻でチャンスを作り、やや優位に試合を進める。しかし、ゴールは生まれず。スコアレスで迎えた後半に試合が動いた。
 
 63分、遠藤康のCKは撥ね返されるも、こぼれ球を拾った小笠原満男がゴール前にロビングのパスを供給。これを受けた昌子源がワントラップして右足を振り抜くと、GKキム・スンギュの脇を抜けてゴールに吸い込まれた。
 
 対する神戸は、73分のCKで渡部博文が決定的なヘッドを放つも、ゴールライン上に立っていた遠藤に防がれる。さらに、85分にもハーフナー・マイクが鋭いシュートがGKクォン・スンテに阻まれ、直後のCKで放った渡部のヘッドも小笠原にクリアされた。
 
 なかなかチャンスをものにできずにいた神戸だが、タイムアップかと思われた90+4分、ついに同点弾を決める。中央でボールを持ったルーカス・ポドルスキが左サイドを持ち上がってグラウンダーのクロスを入れると、中央のハーフナーが巧みなヒールで合わせ、GKクォン・スンテの牙城を破った。
 
 延長はややオープンな展開になり、お互いに得点のチャンスを作った。神戸は延長後半6分に渡部がセットプレーから決定機を迎え、一方の鹿島も延長後半9分に山本のクロスに鈴木がフリーで合わせる。だが、いずれのシュートも当たり損ねてゴールは割れなかった。
 
 結局、そのまま延長戦を終え、PK戦に突入。3人目の中村充孝が失敗した鹿島に対し、神戸は5人全員が決めて勝利を収めた。昨年覇者を破った神戸は、17年ぶりの準決勝進出。12月23日に行なわれる準決勝で、大宮を下したC大阪と対戦する。
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