長谷部が古巣・浦和のACL決勝進出に「全力で応援します!」

2017年10月25日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

10年前、浦和のアジア制覇に貢献。

香川も途中出場したドルトムント戦は2-2の引き分け。長谷部は失点に絡んだものの身体を張ったブロックも見せた。(C)Getty Images

 全力で応援します――。ブンデスリーガ1部フランクフルトの長谷部誠が、古巣である浦和レッズのACL決勝進出を喜んだ。2-2の引き分けに持ち込んだ21日の首位ドルトムント戦(香川真司も途中出場)のあと、記者陣の質問に答えた。
 
 浦和は準決勝の上海上港戦、アウェーでの第1戦を柏木のゴールで1-1に持ち込み、ホームでの第2戦もラファエル・シルバのヘッド弾により1-0で振り切り、通算スコア2-1で勝ち上がり、10年ぶりとなる決勝進出を果たした。
 
 その『10年前』、2007年のACL制覇に貢献したのが長谷部だった。準決勝の城南一和戦での渾身の同点弾は、今なお鮮やかに記憶に残る。

 そして現在、日本代表とフランクフルトで欠かせぬ存在となった長谷部は、「試合は見ていないですが、最近、日本勢がそんなに結果を残せていなかったので、決勝に行った意味はとても大きいと思う」と語ったあと、次のように続けた。
 
「ただ、その意味をより大きくするためには、あと2試合、優勝を。最後、この決戦を勝ち切ってほしい。もう、全力で応援します(笑)」
 
 笑みを浮かべながらも、ここが目標ではない――。必ず決勝を勝ち切ってほしいというエールが込められていた。
 
 決勝の相手は、サウジアラビアのアル・ヒラル(第1戦・アウェー11月18日、第2戦・ホーム同25日)。長谷部の古巣への強い想いが、浦和を後押しする。
 
取材・文:塚越 始
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