「タカシは真実を話してくれた」エイバル指揮官が乾貴士とのPK疑惑を巡る会話を明かす

2017年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

際どい判定に当事者として…。

カゼミーロ(左)とのマッチアップは厳しいものとなった乾(右)。そのなかで54分のプレーは数少ない決定機と言えるかもしれない。 (C) Getty Images

 マドリードのサンチャゴ・ベルナベウで現地時間10月22日に行われたリーガ・エスパニョーラ9節は、レアル・マドリーがエイバルを3-0で一蹴して地力の差を見せつけた。
 
 この試合に先発フル出場した日本代表MFの乾貴士は、頻繁にボールを受けては果敢にR・マドリー陣営に攻め込んだが、相手のアンカーであるカゼミーロのタイトなマーキングの前に自由を制限され、決定的な仕事はさせてもらえなかった。
 
 それでも乾は、その積極的な仕掛けから54分に物議を醸すシーンを生み出した。
 
 ペナルティーエリア内のルーズボールを拾いにいくと、マーカーのカゼミーロに足を踏まれるようにして躓く。この直後に周囲のチームメイトはPKを主張したが、主審のアルフォンソ・イザキエルドは笛を吹かなかった。
 
 このシーンについて試合後に乾本人と話したというエイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督は、その会話の内容を明かしている。スペイン紙『マルカ』が報じた。
 
 まず試合内容について、「我々は悪くなかった。ただ、R・マドリーはすべての局面で上手だった。正直、あまり多くのことはやらせてもらえなかった。彼らは、まるで最後の試合かのように強かった」と振り返り、R・マドリーの強さを称賛。そしてスペイン人指揮官は、乾との会話について続けた。
 
「タカシは私に『あれはPKじゃない』と話してくれた。彼は嘘をつかないから、真実を話していると思う。カゼミーロは彼に触れてはいなかったんだ」
 
 そのプレーはリプレー映像を見直しても際どい判定だけに、マルカ紙も「カゼミーロは乾の足を踏んでいる」と綴ったが、乾はメンディリバル監督に相手のチャージの正当性を説明。そのスポーツマンシップは称賛されて然るべきだろう。
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