「疾風のごときドリブル」「鮮烈ボレーが惜しくも…」出色の宇佐美貴史を独メディアが好評価

2017年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

3試合ぶりのスタメン。移籍後最長の80分間プレー

終始、積極果敢な仕掛けを披露した宇佐美。チーム内での信頼を得て、少しずつ評価を高めている印象だ。(C)Getty Images

 フォルトゥナ・デュッセルドルフの宇佐美貴史がマン・オブ・ザ・マッチ級の存在感を示した。
 
 金曜ナイターで開催された、ブンデスリーガ2部・11節のダルムシュタット戦。宇佐美は3試合ぶり2度目のリーグ戦先発を飾り、4-2-3-1システムの左サイドに陣取った。すると開始2分、いきなり先制点に絡んで見せる。
 
 右CKのキッカーを務めた宇佐美。右足で鋭いドライブ回転のかかったボールを蹴り込むと、ニアで呼応したオリバー・フィンクがバックヘッドで中央へ送り、フリーのエミール・クヨビッチが頭でねじ込んだ。コンディションの良さを窺わせる宇佐美は、自慢のドリブルがキレキレ。7分にはマッチアップした元ドイツ代表の右SBケビン・グロスクロイツが堪らずファウルを冒し、イエローカードを食らった。フォルトゥナは宇佐美の左サイドを基点に攻撃を構築していく。
 
 15分には決定的な場面を迎える。右サイドを打破したクジョビッチのクロスをファーサイドで待ち受けた宇佐美が左足のハーフボレーでインパクト。相手GKのニアを打ち破ったが、惜しくもポストに阻まれてしまった。ドイツの全国スポーツ紙『BILD』は「完璧な崩しだったが決め切れなった」と評し、サッカー専門誌『KICKER』は「鮮やかなボレーでウサミが火を噴いたが、運に見放された」と報じた。
 
 その後も果敢な仕掛けを繰り返し、フォルトゥナの攻撃を牽引。チームは攻め込みながらも追加点は奪えず、終盤にダルムシュタットの反撃に遭うも、なんとか凌ぎ切って1-0の勝利を挙げた。宇佐美は守備面での貢献度も高く、80分でお役御免。フル出場とはならなかったが、移籍後最長のプレー時間を得た。『KICKER』誌は「ウサミは疾風のようなドリブルを繰り返した。常に左サイドでボールを収め、ダルムシュタットの脅威となる。実に力強かった」と称えている。
 
 これでフォルトゥナは5連勝。2部リーグの首位の座をがっちりとキープしている。
 
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