ケルン、大迫出場予定のELで浮上のきっかけを掴めるか!? 指揮官は「嘆きの旅にはしない」

2017年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

キーポイントになるのは守備?

ケルンは事実上の初勝利を飾れるか。写真は前節レッドスター戦、後半からの出場で流れを変えた大迫。ちなみに『キッカー』誌のゾーリャ・ルハンスク対ヘルタ・ベルリン戦の予想スタメンには、原口元気も入っている。 (C) Getty Images

 10月19日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節でケルンは、ベラルーシのBATEボリソフと対戦する。

 敵地での一戦、戦前の予想では有利といわれているケルンだが、周知の通り、今シーズンは大不振に喘いでおり、ブンデスリーガでは8節終了時点で1分け7敗、ELでも連敗スタートで、どちらも最下位に沈んでいる。
 
 唯一勝ったのは、DFBカップ1回戦のレーアーTS戦(5-0)だけ。もっとも、この相手は5部リーグのチームであり、実質、ケルンは今シーズンここまで、公式戦で白星がないと言ってもいい。
 
 試合によっては内容的に相手を上回っているものもあったが、チャンスを活かせないままズルズルと敗北を重ねてきたケルンにとって、勝利こそが流れを変えるための最大のきっかけとなるはず。そしてBATE戦は、たとえ相手が勝点1差で順位が上とはいえ、その大きなチャンスだ。
 
 そんな重要な一戦の前日、ケルンのシュテーガー監督はこのアウェーマッチで「守備を重視する」ことを強調している。(『キッカー』誌より)
 
「チームとして守るということはあまり好きではないが、この試合でしっかり守備面で対処できれば、我々には大きなチャンスが訪れるだろう。簡単なことではないものの、我々にはそれができるはずだ」
 
 ここまでリーガとELの計10試合でわずか4ゴールという得点力の低さもさることながら、21失点という守備の脆弱さも、大不振の大きな要因。相手を押し込んでいても、あっさりゴールを奪われて良い流れを断ち切られるということもあっただけに、この点の改善は浮上のために絶対不可欠だ。
 
 なお、BATE戦の出場メンバーについては、「幾らか選手を入れ替えることを考えてはいるが、戦力をテストするようなことはない。コンディション面や戦術上のことを考慮に入れて決める。メンバー変更によってパフォーマンスが低下することはないだろう」
 
 今週末(22日)にはリーガ9節で、ブービー(17位)のブレーメンとの注目対決が控えているが、シュテーガー監督は目前の試合だけに集中しているとして、このベラルーシ遠征を「嘆きの旅にはしない」と誓っている。
 
『キッカー』誌の予想スタメンにはその名が含まれている大迫勇也が、チームに光明を与えるような決定的な仕事が果たせるかどうかも気になる一戦は、日本時間の20日午前2時にキックオフされる。
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