パチューカは格下相手に苦戦してドロー…本田圭佑は2試合連続フル出場

2017年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

本田は1トップで奮闘も…。

最前線で起用されて起点となるべく奮闘した本田は、積極果敢なプレーを披露したものの勝利を呼び込むことはできなかった。 (C) Getty Images

 10月18日(現地時間)、メキシコ中部プエブラ州内陸部で発生した巨大地震の影響によって延期となっていたメキシコリーグ後期第10節が行なわれ、パチューカは本拠地でトルーカと対戦した。
 
 注目の日本代表MFの本田圭佑は、0-2と完敗を喫した15日のモンテレイ戦(メキシコリーグ13節)に続いて先発で起用され、4-2-3-1の最前線にポジションを取った。
 
 試合は積極果敢なプレスを仕掛けるトルーカにパチューカは苦戦を強いられると、25分にカウンターからフェルナンド・ウリーベに豪快な一撃を叩き込まれて、先手を取られてしまう。
 
 立て直したいパチューカは、1トップの本田を起点に攻撃を作ろうとするも、日本代表MFはタイトなマークに苦しみ、前を向いてボールを持たせてもらえず……。結局、決定的なシーンをほとんど創出できないまま、前半を終えた。
 
 迎えた後半、キックオフ直後からギアを上げて、相手にプレッシャーをかけていったパチューカは早々に同点弾を決める。
 
 49分、本田がバイタルエリアから無回転のミドルシュートを放つと、相手GKがこれをファンブル。このルーズボールをホアキン・マルティネスが詰めてネットを揺らした。
 
 後半から右サイドに配置を転換された本田を起点としたプレーから同点としたパチューカは、その勢いに乗って試合をひっくり返す。58分にジョナタン・ウレータからのスルーパスを敵ゴール前で受けたビクトル・グスマンが冷静に流し込んだ。
 
 逆転に成功したパチューカは、再び受け身に回るも、本田も自陣に戻るなど全員守備で、攻勢を強めるトルーカに対応して危なげなく時間を経過させた。
 
 しかし、ホームチームは一瞬の隙を突かれてしまう。
 
 75分、ゴール前に飛び込んできたトルーカの右サイドバックのロドリゴ・サリナスが、巧みな胸コントロールから鮮烈な右足でのシュートをねじ込んだのだ。
 
 タイスコアに戻されたパチューカは、81分にボランチのルイス・ヘルナンデスを下げて、U-19アルゼンチン代表FWのヘルマン・カノを投入。さらに84分にはトルーカのパブロ・バリエントスが2枚目の警告を受けて退場となり、俄然優位に立った。
 
 しかし、そんな数的優位な状況も残り時間が少なかったこともあり、パチューカは活かしきれない。90分には本田がミドルシュートを放ったが、渾身の一撃は大きく枠を外れてしまい、試合は2-2で終了となった。
 
 モンテレイ戦に続いて、フル出場を果たすなど日増しに存在感を高めている本田。現地時間10月22日に行なわれるプエブラ戦ではそのパフォーマンスを勝利に結び付けられるかに注目だ。
 
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