なぜ上海上港の強力攻撃陣は沈黙した? 敵将ヴィラス=ボアスが明かした要因は…

2017年10月19日 梶山大輔(サッカーダイジェスト)

「浦和の守備はとても機能していた」と褒め称えた。

ヴィラス=ボアス監督は、攻撃的なカードを次々と切ったが……。交代策は実らなかった。(C)SOCCER DIGEST

[ACL準決勝 第2戦]浦和1-0上海上港/10月18日/埼玉
 
 アウェーでのゲームを0-1で落とし、トータルスコア1-2で浦和レッズに敗れた上海上港。アンドレ・ヴィラス=ボアス監督は試合後の会見で、「我々はポゼッションを高めたが、決定的なチャンスを作り出すことができなかった。ショートパスだけでなく、ロングボールも使って攻めたが、効果的ではなかった」と振り返った。
 
 上海上港はフッキ、オスカール、エウケソンら強力なアタッカーを複数擁し、圧倒的な個の力で得点を奪えるチーム。では彼らはなぜ、決定機さえ創出できなかったのか。ポルトガル人指揮官は、「浦和の守備はとても機能していた。特に中盤はスペースがなかった」とホームチームの組織的なディフェンスをその要因に挙げた。
 
 ボールをつなぐことはできても、決定機には至らない。敗軍の将にとって、さぞかしもどかしい展開だったはずだ。それでも怒りを表情には出さず、「我々には、国内のカップ戦でタイトル獲得の可能性がある。切り替えて、カップ戦を勝ち取りたい」と前を向く。その表情からは、一種の清々しさが感じられた。
 
取材・文:梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)

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