ミス連発のドルトムント守護神が窮地…「ヴァイデンフェラーが恋しい」の声も

2017年10月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

トッテナム戦でもニアサイドを二度も破られる失態を犯す。

開幕から5試合連続で完封を達成していたビュルキだが、ここにきて株価が急落している。(C)Getty Images

 ドルトムントは現地時間10月17日、CLグループステージ3節のAPOEL戦を1-1で引き分けた。すでに2敗を喫し、必勝の態勢でこのアウェーゲームに臨んだが、格下相手によもやのドローという結果に終わった。
 
 この一戦でとりわけ株を下げたのが、GKのロマン・ビュルキだ。スコアレスで迎えた62分に自陣深くでパスミスを犯しただけでなく、相手FWの放ったシュートをファンブル。そのこぼれ球を押し込まれ、先制点を許してしまったのだ。その後にドルトムントはソクラテス・パパスタソプーロスの得点で追いついたとはいえ、ビュルキのミスはまさに痛恨だった。
 
 ドイツ主要メディアの評価も軒並み辛辣。『ビルト』と『ルールナハリヒテン』は6点、『シュポルト』と5点といずれもチーム最低点をつけた(1点が最高の採点)。
 
 今シーズンのビュルキが失態を犯したのは、この試合が初めてではない。1-3で敗戦を喫したCLグループステージ2節のトッテナム戦ではニアサイドを二度も破られる醜態をさらし、ブンデスリーガ8節のRBライプツィヒ戦でもクロスの処理を誤るなど、失点に直結するミスを何度か犯している。
 
「ロマンは今シーズン、我々を何度も助けてくれた。彼を責めることはないよ」
 
 APOEL戦後にペテル・ボシュ監督はビュルキを擁護したものの、こうした低調なパフォーマンスが続けば、正守護神の座が揺らいでも不思議はない。スポーツニュースサイト『デア・ヴェステン』などは「ロマン・ヴァイデンフェラーが恋しい」と綴っている。2010-11、11-12シーズンのブンデスリーガ連覇に貢献し、現在は第2GKを務める37歳のベテランを懐かしんだ。
 
 窮地に立たされたビュルキはここから巻き返すことができるのか。今後の奮起に期待したい。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事