C・ロナウドとケインが魅せるも…R・マドリーとトッテナムの上位対決はドロー決着

2017年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

互いにチャンスを逸し、勝ち越しとはいかず。

PKを難なく決めてみせたC・ロナウド(左)。ノーゴールに終わったものの、得点を呼び込んだケイン(右)。両者ともその存在感は際立っていた。 (C) Getty Images

 現地時間10月17日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージH第3節で、レアル・マドリーとトッテナムが対戦した。
 
 現在H組で首位に立つR・マドリーは、4-3-1-2システムを採用。最前線にはクリスチアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマが並び、トップ下にはイスコを配置した。
 
 一方、2位につけるトッテナムは、3-5-2システムで臨んだ。2トップにはハリー・ケインと元スペイン代表FWのフェルナンド・ジョレンテが顔を揃え、3枚のセンターハーフの一角には、期待の新星MFハリー・ウィンクスが名を連ねた。
 
 ボールを持つR・マドリーと、やや引き気味に振る舞って速攻を狙うトッテナムという構図で始まった試合は、19分にケイン、21分にジョレンテと立て続けに相手ゴールに迫った後者が先手を取る。
 
 28分、右サイドを攻め上がったセルジュ・オーリエのクロスボールが、ニアサイドでケインと競った相手DFラファエル・ヴァランヌの足に当たってゴールへと吸い込まれたのだ。
 
 オウンゴールで先手を取られたR・マドリーだったが、ヤン・ヴェルトンゲンとトビー・アルデルワイレルドのベルギーコンビを中心としたトッテナムの堅守に手を焼き思ったように攻め込むことが出来ない時間帯が続いた。
 
 1点のビハインド背負った状態が続いたR・マドリーだったが、前半終了間際の43分に大黒柱が試合を振り出しに戻す。トニ・クロースがオーリエに倒されて得たPKをC・ロナウドが難なく沈めたのだ。
 
 CLでは3試合連続となるC・ロナウドの一撃で追いついたR・マドリーは、後半に入ってアウェーチームを凌駕する猛攻を仕掛ける。54分にはベンゼマが、62分にはC・ロナウドがそれぞれゴール前で強烈なシュートを見舞ったが、いずれも相手守護神ユーゴ・ロリスの好守に阻まれた。
 
 R・マドリーのハイプレスの前に、前半に冴えわたったカウンターも鳴りを潜め、苦戦を強いられたトッテナムは守勢に回されるも、好セーブを連発したロリスの奮闘もあり、攻勢を強めるR・マドリーの攻撃陣に対して応戦した。
 
 ほとんどの時間を守備に割かれながら、我慢強く守っていたトッテナムにもチャンスが巡ってくる。71分、敵ペナルティーエリア内でフリーとなっていたケインがGKとの1対1という絶好機を得たが、イングランド代表FWの渾身のショットは枠を外れてしまった。
 
 ゲーム終盤になり、ややオープンな展開となった試合だったが、どちらかが快哉を叫ぶことはなく、結局、最後まで追加点が生まれずに1-1で終了となった。
 
 今回の対戦では勝者を決めることができなかった両者。はたして、現地時間11月1日にウェンブリーで行なわれるリターンマッチでは決着をつけることができるだろうか?
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