カバーニが”遺恨”のネイマールへエール! 「彼にバロンドールを獲ってほしい」

2017年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

カバーニとネイマールが交わした言葉とは?

ピッチ上では熱い抱擁を交わすなど、わだかまりがないことを暗に示していたカバーニ(右)とネイマール(左)。 (C) Getty Images

 PKキッカーを巡って対立したことは、もはや過去のことなのだろう。
 
 パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニが、チームメートのネイマールに「バロンドールを受賞してほしい」とコメントを残している。現地時間10月10日に『ESPN』が伝えた。
 
 リーグ・アン6節のリヨン戦で、カバーニとネイマールが試合中にPKキッカーを巡って衝突してから、約1か月の月日が流れた。「ピッチではファミリー」と騒動に終止符を打つ発言を残したカバーニは、母国ウルグアイのメディア『オバシオン』で、「彼とは話して自分の考えを伝えたけど、内容はロッカールームにとどめておくことだ」と、ネイマールと話し合ったことを強調した。
 
「僕らが何を話したかは言うつもりはない。僕が望むのは、新メンバーにはチームの目標のために戦ってほしいということだけだ。個人の名誉はそれからだ。チームが上手くやるということは、みんなが良い仕事をしているということだからね」
 
 リオネル・メッシと袂を分かってまでパリに来たネイマールは、「世界最高の選手」という名誉を何よりも求めているだろう。それに対してカバーニは、「何度も言ってきたけど、僕は彼にバロンドールを獲ってほしいんだ」と、新たな同僚が栄光を手にするのを望んでいるとも述べた。すべては、チームのためだ。
 
「もしも、そうなったら彼がたくさんゴールを決めて、パリの勝利に貢献してくれたということになるからね。僕が関心あるのは、チームが勝つことなんだ」
 
 一方、今夏にモナコから加入したキリアン・エムバペも、ネイマールのバロンドール受賞を推している。
 
 自身も最年少候補者としてノミネートされたエムバペだが、バロンドールを主催する仏誌の『フランス・フットボール』で、「自分がチームメートと競っているとは思わない。僕らのベストプレーヤーはネイマールだ。だから、パリSGで最もチャンスがあるのは彼だよ」と、"推薦"している。
 
「僕は彼を助けるためにここにいる。彼が受賞できるように全力を尽くすよ。彼はこの賞にとても近づいているからね。彼も僕らのチャンピオンズ・リーグ制覇に貢献してくれるだろう」
 
 もちろん、エムバペ自身もいつかはバロンドールを手にしたいと望んでいることは隠していない。だが、今年度のノミネートには驚いたというエムバペは、「ハードワークをしながら夢を見続ける」と淡々と語った。
 
「子どもがバロンドールを夢見るのは普通のこと。だからその候補者に選ばれたのは本当に大変な名誉だよ。でも、今のサッカーはあっという間に物事が変わっていく。このグループからすぐに脱落することもあり得ると分かっているんだ。今の位置に留まるには、僕が全力を尽くさなければならない」
 
 メッシとクリスチアーノ・ロナウドがバロンドールを"独占"して9年――。パリSGのネイマールとエムバペが新たな受賞者として名を刻む日は訪れるだろうか。
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