「自分の集大成だと思っている」。香川真司がロシアW杯にかける理由

2017年10月07日 サッカーダイジェスト編集部

集大成と位置づけるロシア・ワールドカップで輝きを放てるか。

流れに乗り切れなかった香川真司。シュートを放つも、結果には結び付かなかった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム

 日本代表の10番・香川真司は誰よりも危機感を強めている。

 ニュージーランドを相手に思うような攻めを見せられなかった日本代表。

「なかなか相手がそんなに来なかったので、正直ボールを持てたところもあった。だから、どこで仕掛けるかは掴みづらい部分もあった」

 香川の言葉通り、相手が積極的にボールを奪いに出てこなかったことが、日本の攻撃に迷いを生んだ。その結果、トップ下で先発出場を果たした10番も、本来の良さは最後まで見せられず。60分にピッチを後にする形となった。
 
 試合後、香川は「チームの攻撃を助けられるか。そこは本当に努力をやっていかないといけない」と語った。そして、「危機感は常に持っているし、毎試合それぐらいのプレッシャーがあると思っている。今日出た課題は整理していきたい。でも、大事なのはワールドカップ。そこに向け、プランを立ててしっかりとやっていきたい」と来年の大舞台を見据えた。
 
 何故、自身の考えを明かしたのか。それは、ロシア・ワールドカップを自身の総決算と捉えているからだ。

「年齢も含めて、いい経験して感じるモノはたくさんある。それを踏まえて、ワールドカップがあるわけで、自分の集大成だと思っている」

 香川は2018年のロシア大会開幕時点で29歳だが、5年後の2022年のカタール・ワールドカップは33歳で迎える。脂が一番乗った時期に迎える来年の舞台で、自身最高のパフォーマンスを発揮したいと考えるのは自然だろう。
 
「次を考えてもしょうがないですし、自分とっては次が大事。年齢的にも、その後があるとかは変に考えたくない」

 日本サッカー界に数々の歓喜をもたらしてきた香川のサッカー人生は、ロシアの地でひとつの節目を迎える。集大成と位置づける檜舞台まで残された期間は約9か月。まずは、10日のハイチ戦で、その覚悟を証明するパフォーマンスを期待したい。

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