日本代表生き残りへ倉田秋が会心のゴール!ハリルホジッチ監督からの"ある言葉"を体現

2017年10月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「出たら決めてやろうと前半から思っていた」

ダイビングヘッドで決勝ゴールを奪った倉田。嬉しい代表初ゴールとなった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
 
 ニュージーランドを相手に苦戦を強いられた一戦で、87分に決勝ゴールを奪ったのは5分前に投入されていた倉田秋だった。
 
「出たら決めてやろうと前半から思っていた」という倉田は87分、乾貴士の左からのクロスを酒井宏樹が折り返したところにダイビングヘッドで合わせて、ネットを揺らした。
 
 試合後のミックスゾーンに右のこめかみをアイシングして現われた倉田は「試合が終わった後に痛くなったんです。点を決めた時にキーパーが突っ込んできたので」と笑いながら話し、「左サイドで(乾)貴士が持ったら崩してくれてクロスを上げてくれるので、中に入っていけば何か起こると信じていました」とゴールシーンを振り返った。
 
 嬉しい代表初ゴールはヴァイッド・ハリルホジッチ監督への大きなアピールとなったはずだ。ただ、本人は「ここからが俺のスタート。もっとやらなあかん。まだすべての面で監督が満足いくプレーはできていない」と気を引き締める。
 
 ハリルホジッチ監督から常々言われているのは「動きを止めたら倉田ではない」ということ。それは倉田のプレースタイルを的確に示しており、本人も「出して動いて、そういうプレーを続けていきたい」と語る。
 
 もっとも「使いたいところで使ってくれれば良い。ガンバでもそう。そういうのには慣れている。時間が長かろうが短ろうが、自分はいつものプレーをするだけです」と自信を覗かせる一面もあった。

 ワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦と続くサウジアラビア戦には招集されず、悔しさを募らせていた男が奪った会心のゴール。「世界でやりたい気持ちは強くなっている」という倉田が、力強くワールドカップメンバー生き残りへ名乗りを上げた。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト写真部)

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