「判定には納得できないが…」2発の仙台エースが10人での逃げ切りに「圧力に耐えられたチーム讃えたい」

2017年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大事な試合に勝てたのは嬉しいが、もっとできた」

初戦で2ゴールを挙げたクリスラン。さすがの決定力を見せつけた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯準決勝 第1戦]仙台 3-2 川崎/10月4日/ユアスタ

 仙台が石原の先制点とエースのクリスランの2発による3点を守り切って、ホームでの第1戦をモノにした。

 好調な立ち上がりを見せた仙台は、24分に石原が先制点をゲットすると、33分には右サイドを崩し最後はクリスランが押し込み2点目を奪う。さらに前半終了間際にもクリスランがPKを決め、前半だけで3点をリードした。

 しかし、楽観ムードが漂うなかで迎えた72分、川崎の奈良に追撃の1点を許すと、74分には先制点を奪った石原がこの日2枚目のイエローカードをもらい退場処分となってしまう。空中戦での競り合いのなかで生まれた微妙な判定ではあったが、これ以降、主審のコントロールがなかなか利かない荒れ気味の展開に。

 仙台は後半アディショナルタイムにも、川崎の知念慶にふたつ目のアウェーゴールを許してしまったが、3‐2でなんとか逃げ切った。

 2ゴールを挙げたものの、自身は60分過ぎに足に違和感を覚えて途中交代となったクリスラン。ホームでの勝利にも、ヒーローインタビューでは浮かない表情が印象的だった。
「大事な試合に勝てたのは嬉しいが、もっともっとできた。判定には納得できない部分があるが、今日は勝てて良かった」

 しかしそれでも、途中10人となりながらも勝ち切ったチームには「相手の圧力によく耐えてくれた。判定は良くなかったと思うが、それに耐えられたチームを讃えたい」と胸を張った。

 10月8日に行なわれる第2戦に向けては、「サポーターの力を貸してほしい。必ずいい結果を取りに行くので応援をお願いしたい」と、クラブ史上初の決勝進出へ、サポーターの後押しを呼びかけた。
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