「いつも不屈の闘志で這い上がってきた」離脱中の長谷部誠に地元紙が熱いエールを贈る

2017年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いまだ輝きを放っている。驚くべきことではないか」

フランクフルトでも持ち前のリーダーシップを発揮している長谷部。コバチ監督は「代えの利かない存在」と称える。(C)Getty Images

 日本代表の10月シリーズは、コンディション不良のため招集を見送られた長谷部誠。3月にメスを入れた右膝の状態がいまだ万全ではなく、週末のブンデスリーガ7節、フランクフルト対シュツットガルト戦のピッチにも立てなかった。
 
 ニコ・コバチ監督は「またしても残念な離脱となった」と語り、「マコトはチームにおいてきわめて重要な役割を担っている。ドクターはつねに彼をヘルシーにしようと努めているし、私も信頼を寄せている。このインターバル(国際Aマッチウイーク)で戻ってきてくれると信じたい」と、期待を込めた。
 
 さらに、フランクフルトの地元紙『Frankfurter Rundschau』は長谷部を応援するミニコラムを掲載。これまで数多の負傷や手術に見舞われながらも不屈の闘志で立ち上がってきた。そんな日本人MFの生き様を称えつつ、こんな熱いメッセージを綴った。
 
「3月に手術を受け、シーズン開幕前に間に合わせてきたハセベだったが、右膝の痛みは完全に収まっていない。大なり小なり、何度も何度も苦しんできた。だがそれでも、この33歳はピッチに立ち続けているのだ。驚くべきことではないか。途轍もなくハードな戦いが繰り広げられるトップリーグにおいて、いまだ輝きを放っている。ヴォルフスブルク時代にも膝にメスを入れ、ニュルンベルクでは半月板の手術を二度も受けた。満身創痍の日本代表はそのたびに、不屈の闘志で這い上がってきた。だから彼はきっとまた戻ってくる。そう信じたい」
 
 フランクフルトの指揮官、チームメイト、そしてサポーターからも厚い信頼を寄せられている長谷部。その人柄とプロとしてのスタンスは、地元メディアをも感服させているようだ。
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