パリSGが世界最高給でジダン招聘を画策!「エメリはスターを扱いきれない」と現地メディア

2017年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

スーパースターを扱いきれていないエメリ。

R・マドリーで巧みな手腕を見せ続けるジダン。就任から2年連続してCL制覇を成し遂げるなど、その評価は年々高まってきている。 (C) Getty Images

 世界最高のチームを作り上げるため、彼らは文字通り"世界最高"の待遇で新たな指揮官を迎え入れる構えだ。スペイン・メディア『ダリオ・ゴル』は、パリ・サンジェルマンがレアル・マドリーの指揮官ジネディーヌ・ジダンの引き抜きを画策していると報じた。
 
 現役時代にユベントス、マドリー、フランス代表でタイトルを欲しいままにしたジダンは、監督してもまさに勝者の道を歩む。2006年の現役引退後、解説者やマドリーの幹部を務めたのち、2013-14シーズンはカルロ・アンチェロッティのアシスタントとして指導者キャリアをスタート。14-15シーズンからはマドリーBの監督を務めた。

 そして、2016年1月には解任されたラファエル・ベニテスの後釜としてマドリーのトップチーム監督に就任。いきなりチャンピオンズ・リーグ(CL)を制覇すると、昨シーズンもリーガ・エスパニョーラとCLの2冠を達成した。
 
 そんなフランス人指揮官は、今月19日に「契約更新については、すでに完了した」と、今シーズンで満了となるR・マドリーとの契約を延長することを明言。クラブの公式発表はいまだないものの、現役時代から愛着のあるエル・ブランコ(白い巨人の意)での続投はもはや決定事項とも見られている。
 
 しかし、ここに横槍を入れたのが、パリSGだ。ダリオ・ゴルによれば、同クラブはジダンに監督としては世界最高となるサラリーを提示する予定だと伝えた。
 
 今夏の移籍市場でネイマールを史上最高額となる2億2200万ユーロ(約284億円)で獲得するなど、その大型補強が話題を呼んだパリSG。しかし、一方でチームの課題が指揮官にあるという声も噴出している。
 
 現地時間9月17日のリーグ・アン第6節のリヨン戦では、エディンソン・カバーニとネイマールがPKやFKのキッカーを巡って衝突。チーム内の不和が取り沙汰された際に、ウナイ・エメリは「キッカーを決めた」と話すにとどまり、連日のようにメディアに踊った両者の軋轢に関する報道を食い止めることができなかったのだ。
 
 エメリの立場についてダリオ・ゴルは、「エメリにはロッカールームを束ねる力がなく、スーパースターたちを扱いきれていない」と断罪。そんなスペイン人指揮官の手綱さばきにはパリSGのナセル・アル・ケライフィ会長も不満を抱き、マドリーでクリスチアーノ・ロナウドやガレス・ベイル、セルヒオ・ラモスなど一癖も二癖もあるスターを巧みに操縦しているジダンの招聘に動き出しているという。
 
 同メディアは、「パリSGはジダンを世界最高の監督にする」とし、2500万ユーロ(約32億円)を支払う構えであると報道。これが事実ならば、ジョゼ・モウリーニョ(マンU)やジョゼップ・グアルディオラ(マンC)が受け取っているとされる2400万ユーロ(約31億円)を超え、ジダンは世界最高給監督になる。
 
 すでにクラブを2度の欧州制覇に導いている指揮官をR・マドリーが易々と手放すとは思えないが、それこそCL優勝を悲願に掲げるパリSGにとってジダンは手腕はもちろん母国の英雄という点も含めて理想的な人材。はたして、まさかの引き抜きはありえるのか?
 
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