【ACL】浦和の戦いぶりを欧米メディアが賞賛!「見事なしっぺ返し」「流れるようなパスワーク」

2017年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

ホームチームの拙攻ぶりと、アウェーチームの巧者ぶり。

オスカールの突破を阻むのは、殊勲弾を挙げた柏木。浦和は敵地で上々の結果を得た。(C)Getty Images

[ACL準決勝第1レグ]上海上港 1-1 浦和/9月27日/中国・上海体育場
 
 終始劣勢に立たされながらも、粘り強く戦い抜き、アウェーゴールをもぎ取っての引き分け。浦和レッズにとっては上々の第1レグとなった。
 
 対戦相手の上海上港にはフッキ、オスカールのブラジル人コンビがおり、ともに欧州の舞台で結果を残した名手たち。しかもチームを率いるのは、ポルト、チェルシー、トッテナム、ゼニトで監督を歴任したポルトガル人指揮官、アンドレ・ヴィラス=ボアスだ。それだけにアジア王者を決めるバトルは、欧米各国メディアからも注目を集めた。
 
 彼らが伝えたのは、ホームチームの拙攻ぶりと、アウェーチームの巧者ぶりだ。
 
 英サッカー専門誌『FourFourTwo』は、「フッキが豪快弾を決めるも、してやられる」と銘打ち、「上海上港にとっては手痛いドロー」と報じた。さらに27分の柏木陽介の同点シーンをこう描写している。
 
「劣勢に立たされながらも、カシワギはこの試合唯一のシュートをゴールに繋げた。展開はまさに流れるようなパスワークから。アオキ(青木拓矢)が裏へパスを送り、コウロキ(興梠慎三)が丁寧に落とした球を、カシワギが鮮やかに合わせてキーパーを抜いた」
 
 同じくフランスの全国スポーツ紙『Le Quipe』は、浦和の同点ゴールを「目の覚めるようなカウンターからの見事なしっぺ返し」と表現。かたや上海上港については、「フッキの奪ったリードを守り切れなかった。その後はフィニッシュが甘く勝ち越せず。(第2レグに向けて)苦しくなった」と綴った。
 
 FIFAの公式サイトもこの大一番をレポート。「浦和が価値あるドローと価値あるアウェーゴールを手にした」とし、「今季3度目の対戦で効率よくプレーし、試合巧者ぶりを発揮したのはアウェーチームだ。とくに先制されてからの反撃が見事で、13分後にスコアをタイに戻したのが大きかった」と論じている。
 
 そしてヴィラス・ボアス監督の母国で、フッキが名を上げたポルトガルでは、全国紙『Record』が速報記事を掲載。「ゲームをコントロールしながらも、ヴィラス・ボアスの上海クラブは勝ちを拾えなかった。終わってみればフッキの"爆弾ショット"がチームを救った」と、短めに報じている。
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、アジア通信員が上海からゲームを詳報。柏木の得点を「スレンダーなアウェーゴール」と記し、2点目を許さなかった浦和守備陣の後半の粘りを称えた。一方で第2レグの展望については、「浦和は相手に得点を奪われなければ決勝進出が決まるが、そう容易いミッションではないだろう」と予測した。
 
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