「オカザキに自由を奪われたんだ」 リバプール守護神が強く主張する“ふたつの誤審”

2017年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴァーディーのPK阻止は「読み通り」と自画自賛。

39分にはこの岡崎のゴールがオフサイドと判断され無効に。かなり微妙なジャッジだった。いずれにせよ、岡崎vsミニョレは今後も注目を集めるマッチアップになりそうだ。(C)Getty Images

 土曜日のレスター・シティ対リバプールの一戦で2失点を喫しながらも、ジェイミー・ヴァーディーのPKを阻止するなど奮迅の働きを見せたシモン・ミニョレ。3-2勝利の立役者のひとりであるベルギー代表GKが、レスター戦の"ふたつの誤審"に言及した。リバプールの地元紙『Liverpool Echo』が「正義は勝つ、お粗末なジャッジを乗り越えて」と銘打ち、大々的に報じている。
 
 レッズの守護神が主張するのは、岡崎慎司の自身へのファウルと、PKと認定されたヴァーディーへのアタックについてだ。
 
 0-2で迎えた前半アディショナルタイム、レスターはCKの流れから岡崎が1点を返す。この場面、ミニョレはCKのクロスボールに対して捕球できる状態にあったが、傍らにいた岡崎に抑えられ、ジャンプができなかったという。テレビ中継の解説でスティーブン・ジェラードが「100%ファウル」と断じたシーンだ。
 
 ミニョレはこう回顧する。
 
「レスターの最初のゴールは、明らかに反則だった。オカザキは僕の左腕を完全に抑えていて、自由を奪われていたんだ。ボールに対して適切なタイミングでジャンプできず、ゴール前にこぼれたところを彼に決められてしまった。レフェリーに抗議したけど無駄だったね。まだリードしていたし、なんとか気持ちを静めようと努めた。集中は切れなかったよ」
 
 そんな守護神に、アンソニー・テイラー主審はさらなる試練を与える。3-2の1点リードで迎えた73分、スルーパスに呼応したヴァーディーにエリア内で対峙。ボールを蹴り出そうとしたミニョレの右足にヴァーディーが引っ掛かり、レスターにPKが与えられたのだ。かなり微妙な判定だった。
 
「あれはあり得ないジャッジだった。なぜか? 完全にボールに対して反応したプレーであって、よく見てもらえれば分かると思うんだけど、先に触ったのは明らかに僕だった。ああいう局面になると、フィールドプレーヤーに有利に働きがちだよね。本当に残念だった」
 
 だが、リバプールの背番号1はものの見事にヴァーディーの渾身ショットをブロックした。通算8度目のPK阻止は、リバプールの歴史上3番目の多さだという。
 
「キーパーコーチと一緒にヴァーディーのPKをだいぶ研究していた。直近の2回で彼は、ああやって思い切り撃ち込んで決めていた。だからほぼ正面に来ると見て、両手でセーブする準備をしていた。まさに読み通りだったね」
 
 そして最後にあらためて、率直な心情を吐露した。
 
「厳しいジャッジがふたつもあって、個人的には踏んだり蹴ったりな一日だったけど、幸いにも試合の結果には影響しなかった。3ポイントを上積みできたのはなにより。木曜日(リーグカップで敗北)の借りも返せて良かったよ」
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