武藤嘉紀が3人抜きの鮮烈ゴール! 独各紙は「驚愕の一撃」「圧巻のソロだ」と賛辞

2017年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「空手キック」に続く今シーズン2点目をゲット。

週末の体調不良を克服し、終始切れのある動きを披露した武藤(左)。終盤に逆転負けを喫したチームにあって、前線でひとり気を吐き続けた。(C)Getty Images

 日本代表FWの武藤嘉紀が、今シーズン2点目を決めた。またしてもゴラッソだ。
 
 9月20日のドイツ・ブンデスリーガ5節、マインツvsホッフェンハイムの一戦。ホームチームの1トップで先発した武藤は、体調不良でベンチスタートだった前節(バイエルン・ミュンヘンに0-4の完敗)とは打って変わり、スタメン出場でエンジン全開。激しいチェイシングと懐の深いポストワークで、チームアタックに奥行きをもたらしていく。
 
 開始6分にMFダニー・ラッツァの20メートル弾で先制したマインツは、さらに攻勢を仕掛ける。そして迎えた16分、武藤が鮮烈なゴールを披露する。左サイドでMFレビン・エズトゥナリのヒールパスを受けて抜け出すと、一気に加速。強靭なショルダーチャージでマーカーをひとり弾き飛ばすと、鋭くエリア内に切れ込み、さらにふたりのDFを巧みなステップで交わす。角度のないところから左足を振り抜き、見事GKオリバー・バウマンの脇を抜いた。
 
 武藤らしいスピーディーかつパワフルな一撃にスタジアムは熱狂! 3節の「空手キックボレー」に続くファインゴールだ。
 
 国内外のメディアも速報ページで「3人抜き」を称えた。
 
 ドイツのサッカー専門誌『KICKER』が「ホッフェンハイムのDF陣はパニックに陥った。ムトウは素晴らしいステップで圧巻のソロを決め込んだ」と記せば、全国紙『BILD』は「ヒールパスを受けたムトウはスピードアップ。エリア内でルーカス・ルップとケビン・フォクトを手玉に取り、冷静に力強く、左足で決めた」と描写した。
 
「驚愕の一撃」の一語で書き出したのが、全国紙『Deutsche Welle』。「ホッフェンハイムを大きなトラブルに巻き込んだムトウ。鮮やかなステップで守備網を切り裂き、左に持ち出して巧みにゴールへ蹴り込んだ。実にストライカーらしいゴールだ」と報じた。加えて米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「ホッフェンハイムの緩慢な守備を突いたムトウがラインを破り、難易度の高い角度からゴール。エースの責務を全うした」と書き綴っている。
 
 早々に2点のリードを奪って楽勝ペースかと思われたが、その後マインツは機動力に優れるホッフェンハイムの反撃を許し、23分と前半アディショナナルタイムに被弾して2-2。後半はハイプレッシャーをツボにはめて再びマインツが主導権を握り、ホッフェンハイムを追い詰めたが……。終了間際、CKの流れからFWマルク・ウートに決められまさかの大逆転負け。痛恨の連敗を喫した。
 
 武藤は終始切れのある動きを見せ、よくボールに絡んだが、なかなか好機は掴めぬまま。それでも今シーズン3試合目のフル出場を果たした。

【ハイライト動画】武藤嘉紀がフル出場で今季2ゴール目も…マインツは痛恨の逆転負け|マインツ2-3ホッフェンハイム
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