2ゴールの中島翔哉を関係者や地元メディアも称賛 「新たな驚き」「天才」「新たな香川!?」

2017年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

2点目は「羽根のように軽く絶妙なボールタッチ」

2試合連続で結果を出した中島。チーム内での存在感は強まる一方である。写真は前節ベンフィカ戦。 (C) Getty Images

 9月18日(現地時間)、ポルトガル1部リーグ・リーガNOSの第6節が行なわれ、ポルティモネンセは2-1でフェイレンセに勝利。この試合でチームの全得点を挙げたのが、今シーズンより加入した中島翔哉だった。
 

 3トップのサイドでプレーした中島は、12分にパウリーニョのパスを受け、フリーで左サイドからシュート。ボールは相手DFに当たって軌道を変え、ゴールに吸い込まれたが、彼のゴールと判定された。記念すべき初ゴールである。
 
 さらにその7分後、今度はかつて鹿島アントラーズでプレーしたファブリシオの決定的なスルーパスを受けると、飛び出してきたGKよりわずかに先にボールに触れて、自身2点目、そして決勝ゴールを決めた。
 
 デビュー戦となった前節のベンフィカ戦ではファブリシオのゴールをアシストし、今回は自身がゴールと、進化を見せる23歳の日本人選手に、ヴィトール・オリベイラ監督も「嬉しい驚き」と語り、以下のように続ける。
 
「まだ成長の途中にあるが、すでに重要な存在だ。攻撃的プレーのクオリティーは非常に高く、スピードと技術力に長けている。才能溢れるドリブラーであり、爆発力を持つ良きフィニッシャーだ」(スポーツ紙『A Bola』より)
 
 指揮官が「このままうまく適応すれば、リーグの新発見のひとりとなるかもしれない」と期待する中島に対しては、各メディアも注目し、スポーツ紙『Record』は「中島が2度、火を噴いた」との見出しで勝利を報じた。
 
 全国紙『Publico』やスポーツ紙『O Jogo』も「中島が2ゴールでポルティモネンセに勝利をもたらした」と報じ、後者では敵将ヌーノ・マンタ・サントスの、中島を含むポルティモエンセの攻撃選手たちが「創造性に溢れている」とのコメントも紹介されている。
 
 ウェブメディア『IOL』は「身長164センチの日本産の純粋な才能は2点を挙げ、54分には3点目にも近づいた。技術とスピードは相手にとって大いに危険であり、2点目は羽根のように軽く絶妙なボールタッチでGKをかわした」と記した。
 
 同じくウェブメディアの『VISAO DE MERCADO』は「中島はクラッキ(天才)」との見出しで、「新たな香川真司か!? この試合で最も偉大な選手であり、パウリーニョ、ウェリントン、ファブリシオと良好な関係を築き、強力な攻撃を形成。自身は空いたスペースと、相手DFラインの裏を衝いた」と高く評価した。
 
 ポルトガル・サッカーに大きなインパクトを与えた中島。ここまで順調に歩みを進めているが、9月24日に行なわれる次節、アウェーでの強豪ポルトの一戦でも、その存在感を示すことができるか!?
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