「こんな馬鹿げた話があるか!」神戸のポドルスキが古巣ケルンとサポーターを擁護

2017年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

反論してきたリポーターに対しては「もっとほかに伝えるべきことがあるだろ!」

ケルン・サポーターへの愛を示したポドルスキ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキが、古巣ケルンとサポーターを擁護した。
 
 9月14日、ケルンはアーセナルの本拠地エミレーツでヨーロッパリーグの第1節を戦い、1-3で敗れた。ハプニングが起こったのはそのキックオフ前だ。25年ぶりに欧州カップ戦に復帰したチームの雄姿を観ようと、割り当てられたアウェー3000席に対し、およそ2万人のケルン・サポーターが北ロンドンに集結。その中のチケットを持たない一部のサポーターが、入場ゲート付近でトラブルを起こした。アーセナル・サポーターの入場を妨げたり、柵を蹴り倒すなどして侵入を試み、その暴動が原因で試合開始が1時間遅れたのである。
 
 メディアを通して世界中に打電されたのは、ケルン・サポーターの狼藉。だがポドルスキは、自身のツイッターでこの風潮に待ったをかけた。「ケルンはなにも後ろめたく感じることも、恥じる必要もない。素晴らしい内容だったし、ゲームの雰囲気も抜群だった。チャンピオンズ・リーグより熱狂的だったよ!」と書き綴り、メディアにこう釘をさした。
 
「50人の人間がやったことが、すべてのケルン・サポーターがやったことのように報じられている。こんな馬鹿げた話があるか!」
 
 その主張に対して、ドイツのテレビ局『RTL』のレポーターが「50人でも多いと思うが?」と反論すると、こうまくし立てた。
 
「2万人いる中の50人だよ。オクトーバーフェスト(ドイツの世界的に有名なお祭り)やほかのビッグイベントなんてもっと酷いだろ。あれを暴動だと言うのか? スタジアムの雰囲気はすごくクールだった。こんもり積もった山草の中から1本の針を見つけるようなことをしてないで、もっとほかに伝えるべきことがあるんじゃないのか。」
 
 ポドルスキ自身、このゲームを大変楽しみにしていたと言い、「どんなに眠くてもライブで観る!」と宣言していた。試合前には大行進するサポーターの映像をツイッターにアップし、「ケルンの誇りだ」と称えていた。
 
 UEFA(欧州サッカー連盟)は今回の騒動を受け、調査に着手し、両クラブにペナルティーを課す方向だという。ケルン側はサポーターの入場妨害、発煙筒や花火の使用、モノの投げ込みなどがその対象で、アーセナル側はアウェースタンドのセキュリティーシステムに問題があったと指摘されている。
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