65分には自ら追加点を奪う機会も得たが…
65分の得点機(写真)はGKの足に阻まれたが、酒井は攻守で勝利に大貢献を果たした。 (C) Getty Images
9月14日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節で、フランスのマルセイユは1-0で、トルコのコンヤスポルを下した。
リーグ・アンでは、第4節でモナコに1-6、5節でレンヌに1-3と大敗するなど、守備が崩壊したマルセイユ。ファンの不満も高まっており、欧州カップの初戦でありながら、ホームスタジアムには空席が目立った。
試合は、地力に勝るマルセイユがポゼッションで上回り、パイエ、トバンらが絡んで相手ゴールに迫るが、逆に時折、コンヤスポルにDFラインの裏を狙われ、冷や汗をかく場面もあった。
それでも、時間とともに完全にペースを掴んだマルセイユは、余裕を持って攻撃を展開していく。幾度か惜しい場面を作り、パイエがフィニッシュまで持ち込んだものの、決定機とまではいかず、前半をスコアレスで終えた。
レンヌ戦では前半途中での不可解な交代退場で物議を醸した右SBの酒井宏樹は、この試合でもスタメンとして前半は守備で奮闘。フィジカル勝負でも相手に負けることなく、右サイドを守り抜いた。
そんな彼が、後半になると積極的に攻撃に絡む。そしてその効果は、すぐに表われた。47分、相手陣内のゴールライン際でボールを得た酒井は、ドリブルで勝負を挑み、相手選手2人をかわして中央のパイエにパスを通し、得点機を演出する。
パイエのシュートは相手DFに当たって枠を外れたものの、これで得たFK(キッカーはパイエ)を逆サイドで待ち受けたCBのラミが頭で合わせ、マルセイユが先制に成功した。
これで勢い付いたホームチームは攻勢を強め、直後にトバンが惜しいシュートを放ち、56分にはアマビのクロスに、DFラインの裏に抜け出したジェルマンがダイレクトボレーで合わせるが、決定的なシュートはクロスバーに弾かれた。
逆にコンヤスポルも60分、フォファナのマイナスの折り返しを中央でブラビアがダイレクトで叩き、やはりクロスバーを直接する惜しいシュートを放つ。
この場面では、右サイドでフォファナと対峙して突破を許さなかった酒井。直後のプレーにはヒヤリとしただろうが、この後も守備では堅さを維持しながら、チャンスがあれば迷うことなく相手陣内に駆け上がっていく。
そして65分、トバンのカットしたボールを拾った酒井は、中央に切れ込みながらパイエにボールを預けてペナルティーエリア内へ。DFラインの裏に走り抜けた彼の下にリターンパスが通り、GKとの1対1の場面を迎えたが、決定的なシュートはGKキリンティリの足にはね返された。
この試合最大とも言える決定的を惜しくも逸し、勝利を確定させることはできなかった酒井だが、その後も安定したプレーを持続。マルセイユも主導権を譲ることなく、攻勢を保ちながら、コンヤスポルが時折見せる攻撃もうまく凌いで、タイムアップの瞬間を迎えた。
CBの連係の不安定さ、攻撃での逸機の多さなど、課題は残したものの、現在のチームにとって最も必要な勝利を手にしたことは、抜擢された17歳のカマラが好プレーを披露したことと合わせて、マルセイユにとっては大きな収穫だったことだろう。
なお、同じグループIのもう1試合でギマラエスとレッドブル・ザルツブルク(南野拓実はベンチ外)が1-1で引き分けことにより、マルセイユは首位に立った。次節(9月28日)、マルセイユは敵地でザルツブルクと対戦。日本人対決の実現が楽しみだ。
リーグ・アンでは、第4節でモナコに1-6、5節でレンヌに1-3と大敗するなど、守備が崩壊したマルセイユ。ファンの不満も高まっており、欧州カップの初戦でありながら、ホームスタジアムには空席が目立った。
試合は、地力に勝るマルセイユがポゼッションで上回り、パイエ、トバンらが絡んで相手ゴールに迫るが、逆に時折、コンヤスポルにDFラインの裏を狙われ、冷や汗をかく場面もあった。
それでも、時間とともに完全にペースを掴んだマルセイユは、余裕を持って攻撃を展開していく。幾度か惜しい場面を作り、パイエがフィニッシュまで持ち込んだものの、決定機とまではいかず、前半をスコアレスで終えた。
レンヌ戦では前半途中での不可解な交代退場で物議を醸した右SBの酒井宏樹は、この試合でもスタメンとして前半は守備で奮闘。フィジカル勝負でも相手に負けることなく、右サイドを守り抜いた。
そんな彼が、後半になると積極的に攻撃に絡む。そしてその効果は、すぐに表われた。47分、相手陣内のゴールライン際でボールを得た酒井は、ドリブルで勝負を挑み、相手選手2人をかわして中央のパイエにパスを通し、得点機を演出する。
パイエのシュートは相手DFに当たって枠を外れたものの、これで得たFK(キッカーはパイエ)を逆サイドで待ち受けたCBのラミが頭で合わせ、マルセイユが先制に成功した。
これで勢い付いたホームチームは攻勢を強め、直後にトバンが惜しいシュートを放ち、56分にはアマビのクロスに、DFラインの裏に抜け出したジェルマンがダイレクトボレーで合わせるが、決定的なシュートはクロスバーに弾かれた。
逆にコンヤスポルも60分、フォファナのマイナスの折り返しを中央でブラビアがダイレクトで叩き、やはりクロスバーを直接する惜しいシュートを放つ。
この場面では、右サイドでフォファナと対峙して突破を許さなかった酒井。直後のプレーにはヒヤリとしただろうが、この後も守備では堅さを維持しながら、チャンスがあれば迷うことなく相手陣内に駆け上がっていく。
そして65分、トバンのカットしたボールを拾った酒井は、中央に切れ込みながらパイエにボールを預けてペナルティーエリア内へ。DFラインの裏に走り抜けた彼の下にリターンパスが通り、GKとの1対1の場面を迎えたが、決定的なシュートはGKキリンティリの足にはね返された。
この試合最大とも言える決定的を惜しくも逸し、勝利を確定させることはできなかった酒井だが、その後も安定したプレーを持続。マルセイユも主導権を譲ることなく、攻勢を保ちながら、コンヤスポルが時折見せる攻撃もうまく凌いで、タイムアップの瞬間を迎えた。
CBの連係の不安定さ、攻撃での逸機の多さなど、課題は残したものの、現在のチームにとって最も必要な勝利を手にしたことは、抜擢された17歳のカマラが好プレーを披露したことと合わせて、マルセイユにとっては大きな収穫だったことだろう。
なお、同じグループIのもう1試合でギマラエスとレッドブル・ザルツブルク(南野拓実はベンチ外)が1-1で引き分けことにより、マルセイユは首位に立った。次節(9月28日)、マルセイユは敵地でザルツブルクと対戦。日本人対決の実現が楽しみだ。