3年ぶりのCLに臨んだリバプール、本拠地でセビージャに手痛いドロー

2017年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

60分過ぎまでパーフェクトな試合運びを見せながらも……。

敵陣での守備から逆転ゴールを決めたサラー。リバプールはこのエジプト代表を中心とした攻めでセビージャ脅かし続けた。 (C) Getty Images

 現地時間9月13日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージE組1節で、リバプールがセビージャと対戦した。
 
 昨シーズン、プレミアリーグで4位に滑り込み、8月末に行なわれた予選プレーオフを勝ち抜けて、3年ぶりにCLの舞台に戻ったリバプールは、本拠地アンフィールドで後押しを受けたが、開始早々にミスからセビージャに先手を取られてしまう。
 
 5分、左サイドを攻め上がったセルヒオ・エスクデロのグラウンダーのクロスボールを供給。これを処理しに行ったリバプールのCBデヤン・ロブレンがボックス内でまさかの空振り……。ゴール前へ流れた先でウィサム・ベン・ヤーデルが冷静に沈めた。
 
 先制点を挙げた直後からセビージャが自陣に引いたのを見るや、一気に攻勢を強めたリバプールは、勢いそのままに振り出しに戻してみせる。
 
 21分、ジョーダン・ヘンダーソンとのワンツーで攻め上がったアルベルト・モレーノがボックス内左からグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前のロベルト・フィルミーノが難なく合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 持ち味のアグレッシブさをいかんなく発揮したリバプールは、最前線からセビージャに対してプレッシャーをかけ続けて試合の主導権を握る。すると、"らしいプレー"から逆転弾が生む。
 
 36分、敵バイタルエリアでのステベン・エヌゾンジからボールを奪取したモハメド・サラーが、そのままミドルシュート。これが相手CBのシモン・ケアの足に当たってゴールへと吸い込まれたのだ。
 
 前半のうちに試合をひっくり返したリバプールの勢いは後半に入っても、陰りを見せることはなかった。
 
 一方、リバプールに押し込まれたセビージャは60分にエドゥアルド・ベリッソ監督が遅延行為をし、退席処分になるなど苦しい展開が続いた。それでも失点をせずに我慢強く試合を進めたアウェーチームは、疲労の色を見せ始めた相手の一瞬の隙を突く。
 
 72分、途中出場のルイス・ムリエルとの連携からバイタルエリア中央を突破したホアキン・コレアが同点ゴールを決めたのだ。
 
 再びタイスコアとされてしまったリバプールは、76分に今夏の移籍市場でバルセロナ移籍に揺れたフィリッペ・コウチーニョを今シーズン初めてピッチに送り出し、さらに89分にはアーセナルからの新戦力であるアレックス・チェンバレンを投入した。
 
 積極的な交代策を講じたリバプールだったが、焦りからか単調な攻撃が続き、さらに終了間際にジョー・ゴメスが2度目の警告を受けて退場に。結局、スコアが動きをみせることはなく、試合は2-2で終了となった。
 
 久しぶりのCLの舞台で好内容の試合を演じながらも、結果を収められなかったリバプール。現地時間9月26日に行なわれる第2節は敵地に乗り込んでスパルタク・モスクワと対戦する。
 
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