パリSGのエムバペ、CLセルティック戦で乱入したファンに襲われそうになる

2017年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クラブはしっかり対処すべきだ」(ロジャース監督)

蹴られそうになったエムバペ。ロジャース監督は、セルティックはこの行為に対して責任を負わなければならないと語っている。 (C) Getty Images

 9月12日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージが開幕し、パリ・サンジェルマンは敵地でセルティック相手に5-0と大勝を飾った。
 
 19分に今夏の移籍市場の主役となったネイマールが先制ゴールを挙げ、34分には同じくその移籍で世界中を賑わせた18歳のキリアン・エムバペが追加点。その後も、エディンソン・カバーニの2ゴールなどで5ゴールを奪ったパリSGは、CLでも最高のスタートを切った。
 
 一方、ホームのセルティックにとっては、苦戦は予想されたとはいえ、苦しみと失望に満ちた90分間となってしまった。ブレンダン・ロジャース監督は、「我々は前半、U-12チームのようだった」と、何もできなかったことを認めている。(『ESPN』より)
 
 選手やスタッフにとっての苦痛は、サポーターにとっても同様。苛立ちを募らせた彼らの一部は、パリSGの3点目(40分のカバーニのPK)が決まったところで、ついに爆発してしまった。ひとりの男がピッチに乱入し、エムバペに蹴りを見舞おうとしたのだ。
 
 幸いにも、このキックは空を切り、これ以上の大きな騒ぎになることはなかったが、ロジャース監督はこのサポーターの愚行に失望の意を表している。
 
「ピッチにサポーターが入り込んできたのは、とても残念なことだ。クラブは、これにしっかり対処するべきである。フットボールのピッチで、このようなことがあってはならない」
 
 サポーターが乱入した際、多くの観衆はブーイングでこの行為を非難しており、ロジャース監督も「観衆の反応が全てを物語っている」と語っている。
 
 セルティックといえば、サポーターの行動が問題視されており、禁止されている政治的なバナーの掲出やチャント、火器の持ち込み、そして暴力行為などで、この6年未満のあいだに11度もUEFAから罰金等を科せられている。もちろん、今回もペナルティーは必至だろう。
 
「後半はプレーも良くなったし、サポーターもそれを認めてくれた」とロジャースが語るように、大差をつけられても懸命に戦う選手たちを、観衆は声援で支え続けたが、一部の過激なサポーターによって彼ら全体のイメージを悪くなってしまうのは、非常に残念なことである……。
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