「ハセベは唯一無二で代えが利かない」フランクフルト指揮官がその再離脱に頭を抱える

2017年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

サウジ戦を回避して早々にドイツへ戻ったが…。

開幕2戦で圧巻のプレゼンスを示していた長谷部。豪州戦の激闘が膝に負荷をかけたのか、ドイツ帰還後に痛みが再発した。(C)Getty Images

 ブンデスリーガ3節、ボルシア・メンヘングラッドバッハ戦を迎えるアイントラハト・フランクフルト。過酷なアウェーマッチを、戦術上のキーマン抜きで戦うこととなった。日本代表の主将、長谷部誠の欠場が決定。地元紙の『Frankfurter Rundschau』が、ニコ・コバチ監督のコメントととに詳報した。
 
 日本代表のワールドカップ最終予選に参戦し、2-0の快勝に終わったオーストラリア戦でフル出場。見事出場権奪取に貢献した。長欠を強いられた右膝の状態を危惧し、予定を変更して続くサウジアラビア戦を回避。長谷部はすぐさまフランクフルトに戻り、週明けからチーム練習に合流していた。
 
 しかし、そこで痛みが再発した。コバチ監督は「とても試合で起用できる状態ではなかった。練習から外さざるを得なくなったんだ」と残念そうに語り、今後の見通しについて説明した。
 
「正直、はっきりしたことは分からない。ほんの数日で解決するかもしれないし、もっと長くかかるかもしれない。ひとまず医療スタッフの判断で、今回の試合ではプレーできないということになった。様子を見るほかない」
 
 リーグ戦は開幕2試合に先発し、3バックのリベロとして抜群の働きを見せていた。同紙は「代役を果たせる選手はいない。途轍もなく大きなロスだ」とし、戦術やフォーメーションの変更もあり得ると予想した。
 
 コバチ監督はこう話して、頭を抱える。
 
「ハセベはプランを確実に遂行できる、唯一無二のプレーヤーだ。代えが利かない。ゲームでなにが起こっているのかをよく見極め、冷静に振る舞い、それを周囲にちゃんと伝えられる真のリーダーなんだ。今回の離脱は本当に手痛い」
 
 元クロアチア代表の闘将が全幅の信頼を寄せる長谷部。一日も早い戦列復帰が望まれる。
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