「政治的緊張が高まるなかで…」 仏メディアが日本開催の東アジア選手権に興味津々

2017年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

すっかり定着。7回目の今大会は日本がホストだ。

2015年の前回大会は中国で開催。日本は柴崎(写真)や宇佐美らを擁し臨むも、大会史上初めて最下位に終わった。(C)SOCCER DIGEST

 日本、韓国、北朝鮮、そして中国の代表チームが一堂に会する「EAFF E-1サッカー選手権(東アジア選手権)」。第1回大会は2003年に日本で行なわれ、以後、2~3年置きに開催されてきた。日韓中が持ち回りでホストカントリーを務めてきたが、第7回大会となる今年は日本が担当。日本サッカー協会は金曜日にその概要を発表し、12月に味の素スタジアムで実施されることとなった(女子はフクダ電子アリーナ)。
 
 国際Aマッチウイークに当たらないため、海外組の招集は見込めない。日本はJリーグの、韓国はKリーグの選手を中心に構成され、次代の主力を発掘する場としても活用されてきた。
 
 東アジアにすっかり定着した感がある国際大会だが、フランスの老舗スポーツ紙『レキップ』は、「政治的緊張が高まるなか、日本は東京に北朝鮮を迎える」と題し、やや好奇な視点でこう伝えた。
 
「日本、韓国、北朝鮮、中国。いまこの4か国が位置する東アジア地域は、北朝鮮の度重なるミサイル発射によって政治的緊張状態にある。先日はそのうちのひとつが日本の上空を通過した。そんな緊張が高まるなかで、彼らはフットボールの国際大会を開催するのだ。12月9日、北朝鮮は日本に戦いを挑むという」
 
 そこはかとなく「なぜ?」「信じられない」というニュアンスが含まれている。だが、これまでも政治的・外交的摩擦が生じるなか、この4か国は東アジア選手権やワールドカップ予選で鎬を削ってきた。そうした経緯や大会スタートの理念までは、おそらく知られていないのだろう。
 
 熱き総当たり戦は、女子が12月8日、男子が同9日に開幕。日本男子は9日に北朝鮮と、12日に中国と、そして最終日の16日に韓国と対戦する。
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